点検終えた原発再稼働は当たり前

玄海町長、原発再稼働の「容認」表明 海江田経産相と会談(産経)

海江田万里経済産業相は29日午前、定期検査の終了後も停止中の九州電力玄海原発2、3号機の再稼働に理解を求めるため、佐賀県玄海町を訪れ、岸本英雄町長と会談した。岸本町長は近く「再開容認」を九電に伝える方針を示した。
経産相が停止中の原発再稼働を要請するため、地元自治体を訪れるのは初めて。経産相は同日午後に佐賀県庁で古川康知事や石井秀夫県議会議長らとも会談するが、再稼働のカギとなる知事は、容認するのか態度を明確にしていない。
経産相は会談で「立地自治体は厳しい判断だと思うが、再稼働にご了解いただきたい」と要請。岸本町長は、「長い時間を置かず電力会社に伝えたい」と応じた。同町では議会で再稼働賛成派が多数を占め、町長もかねて、容認の意向を示していた。
東京電力福島第1原発事故を受け、全国で検査を終えた原発が再稼働できない状況が続いているが、海江田経産相は今月18日、2回にわたり各原発に指示した安全対策が「適切に実施されている」とし、地元自治体に原発の再稼働を要請する考えを表明していた。

普通に考えれば定期点検を終えた原発を再稼働するのは当たり前の話だ。もし、福島第1原発事故や例外的な浜岡原発稼働停止を受けて再稼働できないのなら、稼働中の原発を全て止めなければ平仄が合わなくなる。常識的に考えれば原発の安全性は、
点検済みの原発>点検できていない稼働中の原発
だ。なぜより安全性の高い原発を稼働してはいけないのか論理的に矛盾する。本当に矛盾することが平気でまかり通る世界だ。
これは原発の安全性を高めるための根本的見直しとはまた別の話。長期的な脱原発という方向性とも無関係な話。
関西電、原発安全性に万全期す方針を株主に説明(ロイター)

同社の福井県内の原発11基のうち、定期点検中の原発4基が地元の反発により再稼働できない状況。7月以降、さらに2基の原発が定期点検に入る予定で、夏場の電力不足への懸念から、同社は管内の全顧客に対し7月1日以降、電力使用量を自主的に前年比15%減に抑えるよう要請している。
原発の稼働については、国のエネルギー自給率の問題から見て「重要と認識している」(八木社長)と話した。これに対し、出席者からは原発の安全性や今後の方針などに対する質問が相次いだ。

株主総会では11基全部を即時停止しろ、なんて話はあったのだろうか。多分なかったのだろう。点検終えた原発の再稼働だけやるな、なんてどう頭をほじくればそんな発想できるのだろうか。点検終えた原発を再稼働するな、という発想は限りなくいったん手に入れた既得権を手放さない発想に近い。単に今、停止中なのだから停止したままにしておくべきだというかなり自堕落な発想だ。
そんなに安全性を強調するのなら全国全ての原発を即時停止しなければ整合性がなくなる。だけど、そんな話あるんだろうか。基本的にご都合主義で動いている。このままでは「原発再稼働利権」というゴネ得利権に変容するのは目に見えている。普天間問題と基本同じだ。
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