北極海メルトダウン

今年の北極海の海氷面積が9月3日現在で4682188km2となり、観測史上2位だった2008年9月9日に記録した同年の最小面積4707813km2を下回った。史上最小を記録した9月24日の4254531km2の2007年に次いで今年の最小海氷面積が観測史上2位以上が確定した。2007年を底に2009年までは回復傾向だったが、昨年からは再び減少傾向が続き、今年は二番底になるのは確定的で、あるいは底割れするのか微妙な情勢だ。
ちなみに2007年9月3日現在の海氷面積は4580000km2。2007年に比べると遅いが、2007年の記録日が9月24日なので今後20日間で逆転する可能性は残されている。
海氷の絶対量で見ると、既にとっくに2007年を下回っているようだ。(参照)大気温による溶解よりも海水温による溶解の方が大きいからだ。北極の氷は年々薄くなっている。
マスメディアでは地球温暖化などは一種の流行に過ぎないが、そんなこととは無関係に温暖化は物理法則に従って粛々と続いている。今流行りなのは原発メルトダウンだが、仮に全世界の原発が同時に一斉にメルトダウンしても人類が滅亡することはないが、地球そのものが温暖化でメルトダウンすれば人類滅亡も絵空事でなくなる。論理的に考えれば、日本の定期点検を終えた原発を再稼働した方が人類滅亡リスクは減るのだが、誰もそこまで考えていないのだろう。
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