同一人物を称賛したりこきおろす池田信夫氏の哀しい性

池田信夫blog:武田邦彦氏の哀しいウソ

普通は、これほど致命的な間違いがあったら、訂正して謝罪するのが常識だが、このようにこっそり改竄するのが彼の常套手段である。そのうちBLOGOSの記事も改竄するかもしれないが、最初のバージョンは魚拓に残っているので無駄である。彼も一応、大学に籍を置く研究者なら、訂正のマナーぐらい知っているだろう。学生には何を教えているのか。
この他にもウェブで検索してみると、武田氏のトンデモ発言は山ほど出てくる。批判されると、彼が反論する根拠は「国が1ミリシーベルトと決めたのだから危ない」というだけだ。その基準に科学的根拠がないという批判には「それは国の問題だ」と逃げる。他方で、著書ではECRRなる反核団体の推測をもとに、「福島事故で40万人が死ぬ」などと脅す。国の基準ではなくても、恐怖をあおる数字なら何でもいいのだろう。

ところが、こんなトンデモ学者を3.11以前は盛んに持ち上げていたのがほかならぬ池田信夫氏だから、本当に哀しい事態だ。
池田信夫blog:2007年09月11日Cool It

当ブログでも紹介した日本版ロンボルグ(?)武田邦彦氏の続編も出た。中身はロンボルグの本と大差ないが、こういう本が1冊でも出ることは、世の中の「頭を冷やす」のにはいいだろう。

同:2007年02月22日 22:55環境省にとって不都合な真実

武田邦彦環境問題はなぜウソがまかり通るのか』は、こうした「環境教」の倒錯した教義の具体例をあげ、その誤りを科学的に明らかにしている

とまあ、環境問題が華やかりしころは「日本のロンボルグ」とまで持ち上げていたのはほかならぬ池田氏なのだ。「誤りを科学的に明らかにしている」と称賛した人を今頃になって「トンデモ」と言うのなら、そんな人を持ちあげていた池田氏もやはり同類の自称トンデモ学者なんだろうなあ。本当に哀しいぐらい無茶苦茶な世界ですよ、ネット言論界というのは。
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