野田首相、尖閣で実質勝利宣言

「お互い退かないなら会う意味ない」首相、国連総会での日中首脳会談に慎重(産経)

野田佳彦首相は20日夜の日本テレビの番組で、今月下旬の国連総会に合わせて日中首脳会談を行うかどうかについて「会うことによって物事が進むのかよく見極めないといけない」と述べ、慎重な姿勢を示した。
首相は「(沖縄県尖閣諸島の)国有化の方針を変えることはない。譲らない。領有権の問題は存在しない」と強調した上で、「首脳同士で改めて話をして『お互いに一歩も退かないよ』というだけでは会う意味がない。会うときには収束に向けてまとめる方向が必要だ」と語った。

これは、野田首相の実質勝利宣言だと思う。これまでなら、日本側から何としてでも「会わせてほしい」と縋り付いて頼みに行くものだが、野田首相は「譲歩する気ないなら会う気などさらさらない」と言ってのけた。
今回だけが強気なら信用できないが、野田首相尖閣問題で歴代首相にできなかったことを再三やっている。
7月下旬には「自衛隊出動も有り得る」と言ってのけた。これまで一般論では言われることはあっても、今そこにある危機に対して具体的に軍事衝突も辞さないと言ってのけたのは戦後の歴代首相で野田首相が初めてだろう。しかも相手は最強の中国だ。野田首相は同じことを8月下旬にも言っている。
さらに極め付けはウラジオストクの対決。マスコミレベルではまるで9月9日のAPECでの立ち話で中国の胡錦濤国家主席野田首相に国有化断固反対と厳しく迫ったのに翌日に国有化を閣議決定したため、反日暴動がおこり、マスコミは野田首相の読み違えと非難した。しかし、読み違えたのは中国とマスコミだった。普段日本がやられていることを日本がやり返したのだ。現実に中国がいくら脅迫しても退かなかったので逆に中国が振り上げた拳の降ろし所に困っている様子だ。
実際漁船1000隻など来なかったし、今尖閣周辺にいる中国の監視船が行っているのはアリバイ工作じみたしょぼいパフォーマンスだ。中国は国有化を茶番劇だと言い続けていたが、監視船が茶番劇をする羽目になった。大言壮語していた習近平次期国家主席
習近平氏「領土・領海、交渉で平和的に解決」(日経)とこちらは実質敗北宣言した様子だ。
これは、パネッタ米国防長官に予定になかった来日を要請したのも効いていると思う。恐らく「オスプレイは予定通り沖縄に就役させてあげるからその代わり北京行って脅して来い」とでも暗黙のうちに言ったのだろう。久々に日本の外交的勝利だ。
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