精神的内傷

NHKクローズアップ現代:心と体を救う トラウマ治療最前線

なかなか治らないうつ病や依存症、長年続く腰痛や頭痛などの背景に、幼い頃に受けた虐待やいじめ、性被害などによる「心の傷」“トラウマ”が関わっている場合が多いことが、アメリカ精神医学会の調査で明らかとなった。トラウマは戦争や災害、事件事故などの大惨事で負うものとは限らない。日常生活の中の身近な問題であっても、長期間さらされるとトラウマになり、心や身体に様々な不調をもたらすとされ、医療現場で注目されるようになった。

普通、トラウマは精神的外傷、心的外傷と訳される。外から受けた精神的ショックに起因するものだからだろう。
しかし、トラウマには「外傷」ばかりじゃないだろう、とは思う。真逆の意味で「内傷」もあるのではないか。つまり他人から虐待されなくても、他人との比較で自分自身が自分自身を傷つけてしまう場合。つまりショッキングなイベントを体験したからではなく、逆に体験すべきイベントを体験しなかったことによる傷だ。
思い付く限り上げれば、
・僕のチンポコ小さ過ぎる(大き過ぎる)。他人からそう指摘されることを怖れる。→一緒に風呂入るのが怖いので、みんなが行く楽しい筈のキャンプや旅行を行きたがらない。→協調性がない、一人でいるのが好きな変わった人と評価されがち。
・僕(私)は友達いない。他人に「友達いないでしょう」と言われたから傷つくというより、そう言われることを怖れる。自然と無口になり、→協調性がない、一人でいるのが好きな変わった人と評価されがち。
さらに、成長して、
・あの年でいまだ童貞、処女なのを他人から噂されることを怖れる。
・あの年で結婚していない→ホモ、レズと他人から噂されることを怖れる。
その他、「安月給」でも、「いまだ不正規労働者」でも、応用可能。
こうなると、別に他人から傷つけられなくても、自己防衛的にというか予防原則的に自分を閉ざし、他人から傷けられる前に自分自身で自分を傷つける「精神的内傷」を負う人の方が多いのではないか。
結果、引き篭りになり、やがて外部の評価とフィードバックし、傷は深まる。それがトラウマとなって抑鬱状態になり、それが継続すればやはり鬱病になるだろう。
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