2030年の地熱発電、現在のフィリピン以下

経産省2030年の再エネ比率5年前と不変、地熱コスト2倍に引き上げ」と「2030年の太陽光、現時点認定済で事足りるという悲報」の続き。
2030年の地熱発電比率は1%なのだが、具体的には165万kW。この数字、どれほどのものかとGeothermal electricityを見てみたら、2015年現在のフィリピン1870MW(187万kW)よりも下。日本は今後15年かけても現在のフィリピンにも追いつけない。
日本は2007年時点で世界6位だったが、2010年にはニュージーランドアイスランドに抜かれて8位に転落、2015年時点では、ついにケニアにも抜かれて9位になった。このままでは現在10位のトルコにも遅かれ早かれ抜かれそうだ。周知のように潜在地熱発電量は世界3位だというのに。
2030年時点でも現在に換算して世界3位。しかし、この15年間、ずっと停滞したままで本当に15年後、現在の3倍になるのすら心もとない。よく言われる「地熱は建設まで時間がかかる割に発電規模が小さい」が、これも日本のガラパゴス地熱だから。開発規模が小さいだけだ。温泉協会の反対だの、話にならない。そもそも地方の温泉は一部を除いて斜陽化している。地方創生と言うなら、温泉組合が発電事業者になって温泉地を地熱発電で活性化するしかない。
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