10月の世界平均気温トンデモなく過去最高、一気に1℃突破


グラフ(参照)のように、今年10月の世界の平均気温は常軌を逸するくらいのトンデモない上がり方。軽く1℃を呆気なく超えてしまった。これはCOP21の議題になっている「2℃以内」目標の折り返し点を早くも超えたことになる。各国で手練手管、妥協を繰り返している間に自然生態系は「われ関せず」で粛々となすべき物理的現実を現実化しているに過ぎない。当たり前のことだが。COP21の最終交渉相手が自然生態系であるにもかかわらず、自然生態系を脇に置いた国同士の利害関係ベースの交渉など何の役にも立たないことも当たり前だが立証されたことになる。
もはや相転移なのかと恐怖を覚えてしまうくらいだ。このままいけばCOP21が何を決めようが自然生態系は“拒否権”を発動し、制御不能になる。残された時間はもはや多くない。(Land+Ocean)1.06℃で、前年同月の0.85℃に比べて0.21℃上昇、前月に比べて0.24℃の上昇だった。1℃を超えるのは観測史上初で、もちろん全月を通して過去最高。全てにおいて位相が変わってしまった感じだ。
単純に年ベースで過去最高を記録した昨年と各月を比べると、今年は6勝4敗だが、10月の異常過ぎる高温で、それ以上の差が付いた。今年が昨年を更に上回る過去最高温イヤーになることは確実になった。しかも大幅に突き抜けて吹き上げることが予想される。
年初から10月まで10カ月連続標準偏差が0.7℃を上回ったのは観測史上初めて。昨年12月を含めると11カ月連続0.7℃以上だ。年間で0.7℃を超えた月数ではこれまで昨年の8か月だったが、既に昨年をとっくに越えた。
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