アフリカを囲い込む中国

さなえさんが書かれているジンバブエの話には背後に中国のアフリカ諸国への影響力拡大の余波という側面があるのでは。
古森義久のレポートによると、

ジンバブエ】人権弾圧と独裁で世界的に悪名の高いムガベ大統領に対し中国は「パートナーシップ」を誇示し、戦闘機十二機を売却した。国連でのジンバブエ非難をも抑えてきた。中国はその代わりにジンバブエのプラチナ(白金)を独占的に入手できる協定を結んだ。

より詳しいレポートもある。
そして、外務省海外安全情報には、以下のようなくだりがある。

その結果、首都ハラレ市では、警察と一部住民との衝突もみられ、一部住民が暴徒化して商店を襲撃する事件が発生しています。また、一部報道によれば、警察の取締りは小売り業の中国人商人を保護するためとの疑いが持たれ、中国人に対する反感も強まっている模様です。

冷戦時代、アフリカを舞台に米ソが張り合っていたのを記憶しているけれど、経済力の拡大を背景に資源の供給先を求める中国にとって、独裁で、ヨーロッパから経済制裁を受けているジンバブエは橋頭堡として貴重な存在であるようだ。そのために住民が犠牲になり、資源が鯨飲馬食されるとなると、ワンガリ・モッタイナイ・マータイさんの努力も空しく、アフリカ全土がやがて食い尽くされてしまうかもしれない。
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