石原慎太郎発言は常識の範囲内

石原都知事「中国と戦争なら米国は負ける」

「米中の緊張が高まって互いの引き金が引かれて戦火が拡大すればするほど、生命を尊重する価値にこだわらざるを得ない市民社会を持ったアメリカは勝てないと思う」と述べた。その上で「戦争に対して戦争で報いるのではなく、やっぱり経済的に中国を封じ込めていくしかない」

これって普通に常識でしょ。
「経済的に中国を封じ込め」は別に石原さんのオリジナルでも何でもない。New Cold Warとか“China Threat” or “China Challenge”とか、その手の議論は探せば一杯あって、特段石原発言だけが「発想が面白すぎ」るわけではない。
経済封鎖といっても、いわゆる経済封鎖である必要はない。もう死語になったようなココムの復活を論じた論文だってある。軍事技術、物だけではなく、情報のただ乗り、盗作とか、ブランドのコピペとかの商行為版海賊行為をどう封じ込めるかとか、一杯ある。
はっきり言って、キリスト教専制国家ソ連より儒教専制国家の方が欧米諸国にとっては分かりにくく脅威だ。ソ連アメリカは人口ではほぼ対等だったけど、中国は10億死なせてもやっとアメリカと対等だ。共産党一党による軍事独裁が続く限りこの問題は「面白すぎ」ではなく「深刻すぎ」な問題として常に横たわっている。
昨日の報道ステーションでコメンテーターが「中国がアメリカと戦争するはずないじゃないですか」と断言していたが、確かに今はそうだが、問題は10年後、20年後もそう能天気に言えるかどうかだ。彼らは独裁であるゆえ、今の民の不満をそう気にすることもせず長期プランを立てて実行できる。中国に比べれば北朝鮮など所詮中国の鉄砲玉に過ぎない。
中国問題は政治的にも軍事的にも経済的にも人口問題的にも環境問題的にも今世紀最大の問題であることは世界の常識であって、石原発言は面白すぎるのではなく、普通に常識的すぎるから米国主要メディアもニュース価値がないと判断したのでしょう。
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