ブロガーは野党なのか

妖怪がBlogosphereを徘徊している。嫌マスコミという妖怪が。例えば、最近の「週刊!木村剛」は妖怪のスクツになったかのような様相を呈している――。
ま、それは冗談で、実態は木村氏がブロガーのその手の記事を掻き集めて引用しまくっているからそう見えるだけだろう。ざっと見たところで、こんなにある。
02.01耐震偽装や輸入牛肉は何処に?:「ライブドア3兄弟」は「未納3兄弟」並み
2006.01.31日本は罪刑法定主義ではない?
01.30誤報記事に騙されるな:500万円勝訴したけれど・・・
01.23ライブドア報道に思うこと
だけど、中身は同工異曲の類で、
1.私はライブドアを擁護しているわけでない。
2.しかし、マスコミが堀江氏らを犯罪者扱いしているのに憤りを感じる。
3.耐震偽造問題や輸入牛肉問題がマスキングされた。
というものだ。
雑誌のリサイクル記事を除いて、このシリーズを脚色するために他のブロガーの記事を引用というよりも長々と転載している。これは別に今に始まったことではないが。
引用というのは他人の記事を援用して自分の主張なり感想なり批判なりを述べるために行うものだが、この方の場合、ほとんど垂れ流しているだけで、自らのオリジナルな発信は希薄だ。手抜きが手に取るように分かる代物だ。
転載されたブロガーにしても甲斐があるのかと思えてしまう。ただ埋め草に使われているなんて思わないんだろうか? 敢えて言えばあのゴーさんから取り上げてもらったということに加えそれに付随したアクセス増という報酬になるのだから、いい気分なのだろか。(大体、あのキム・ジ○ン○ル・バッジキムタケ・バナーねえ、どうしても連想させるんですよ、かの国を。他のブログで見つけるとちょっと引いてしまう。)
ここまで徹底されると、他人の褌で相撲を取るの類という範疇を超えて宣伝用トラックバックセンターみたいで、もはやブログと言えるのかどうか疑わしい。ブログである以上、引用は管理者によって付加価値が付けられなければ意味がない。転載してもらはなくてもリンクされているだけで充分なのだが。
で、嫌マスコミ・キャンペーンだが、マスコミがライブドア叩きに熱心のあまり、「耐震偽装や輸入牛肉問題は何処に?」などと文句言っているブロガー並びにTBセンター所長殿の言い分というのは空々しい。この人たちは新聞やテレビを見てないのだろか? 毎日報道されているではないか。ましてや耐震偽造問題など昨年来、膨大な報道がなされており、今更隠しようがない。
それでも不足していて問題点が浮き彫りにされていないというのなら、自分のブログで発信すればよい。何のためのブログなのか?
以下、かなりの暴論を承知で言えば、結局、ライブドアバッシング批判者というのは自身が一番ライブドア報道に飢餓状態でむさぼるようにマスコミ情報を集め、実は耐震偽造や輸入牛肉問題なんかホントは興味なくしました派で、一番溜飲を下げられるマスコミ批判ネタのダシに使っているだけなのではないのか。ここにはかつての反権力vs権力という退屈な構図がそのままブロガーvsマスコミへと平行移動した趣さえある。
かくして一番マスコミのライブドア「過剰報道&バッシング」を楽しんでいるのは他ならぬマスコミ批判派ではないのかと思えて来る。
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