最後に造る地方空港が一番採算が良い

温暖化いろいろ:静岡⇔羽田間の飛行機を飛ばす贅沢
今朝(3月11日)、日テレ系列のテレビのニュースバラエティ番組で、静岡空港の建設問題について、無駄な公共事業という視点から特集をやっていました。
静岡空港は恐らくこれまでの地方空港の中では最も採算の合う空港だと思う。後背地の静岡市政令指定都市という大都会なのだ。近くに空港があって何の違和感も無い。
番組では静岡東部の沼津からなら羽田に行くのと時間はそう変わらないとしていたが、どう考えても無理矢理の試算に見える。
新幹線があるからという意味で静岡空港が不要と言うなら同じ新幹線路線にある岡山空港山口宇部空港の方がもっと不要となる。ただ東京中心の発想から見れば、静岡は新幹線で充分と考えてしまうから、岡山や山口宇部の方が必要というだけだろう。
行政の戦略は、まず採算の合わない空港(能登空港能代・大館空港や佐賀空港石見空港など)から造り、採算の合いそうな候補は最後に残しておくのだと思う。そうすれば、批判が高まらないうちに不採算空港を完成させられる。そして、「今度は採算が合うから作らざるを得ない」という状況を作り出すのだ。
その典型は九州新幹線で、採算の合うはずの博多―熊本は後回しにして採算の合いそうにない八代―鹿児島をこっそり着工して完成させた。これが逆で最初に博多―熊本を完成させて残り後回しなら、熊本以降の着工は反対の機運が高まっていたに違いない。需要が少ない(在来線でさえ単線なのだ)うえにほとんどトンネル、トンネルで工事費がバカ高い。
しかし、一番批判浴びそうなところを目立たぬうちに完成させれば、全線作らざるを得ない。作戦勝ちなのだ。
基本的にマスコミの怠慢があると思う。

一般に乗客一人当たりの飛行機のCO2排出量は同じ距離を自動車で走った場合のCO2排出量と同じと言われています。

これは、どうだろう。ヨーロッパ便のような長距離便でやっと車とイコールぐらいじゃ。国内便は水平飛行の時間が短いのでそんな効率良いと思えない。<<追記>>3/17
3月16日、新北九州空港も開港した。これは従来あった空港を沖合いに移し、騒音が少なくなるため、早朝深夜でも離発着可能になった以外意義は見出せない。しかし、需要があるのだろうか。福岡新空港も半ば海上に建設される構想であり、そうなると意味があるのか。ここでも不要なものから先に造ってしまえという印象がある。
[追記008/1/27]今頃になって、道路特定財源暫定税率についてもH-Yamaguchi.netで、
地方でよく見る、いつ通っても前後見渡す限り他の車が見えない有料道路とか、ガラガラの国道のすぐ横を通るバイパスとかは国民生活上必要だったのかなんで必要な道路を先に作らなかったのか小一時間しかるべき方々に問い詰めたい気持ちもなくはないが、
と書かれているが、文字通り、この不必要なものから優先して造るという法則はほとんど全てに当て嵌まるようだ。
へえぇ〜ならClick⇒人気blogランキングにほんブログ村 経済ブログへ