鳥越俊太郎「ブロガーは遊んでいればいい」

鳥越俊太郎氏(2)――責任ある参加と「炎上」@FACTAonline「ブログはそれでいいんです。匿名掲示板とか、ブログの存在を全く否定する気はない。彼らはそこで遊んでいればいいし、楽しんでいればいい。 これ、翻訳すると、「社会的影響力も内容もないから勝手にやってろ」とも読める。だからまあ勝手にこのネタで遊ぼう♪
まず鳥越氏の発言を、「社会的影響力も内容もないから勝手にやってろ」と勝手に解釈して遊んでいる訳だが、2ch掲示板とか、ブログに社会的影響力がないというのは、ニュートン力学的にとか、古典天文学的にとかでは正しい。しかし、北京の蝶々が羽ばたいたために、アメリカで大型ハリケーンが発生した風のカオス理論とか、ダークマターなどの存在を知っている現代天文学的解釈で言えば、全く間違った時代遅れの思い込みだ。
鳥越氏の言う「社会的影響力」とは、何らかの発信源からの情報がマスメディアで取り上げられ、それが、社会的反響を起こすということだろう。誰が見ても認識可能な形でその情報が社会の共通認識になるということだ。
鳥越氏はくだんの「炎上」に関し、「中にはまともな批判もある」としているが、この「まともな批判」というのは、もちろん鳥越氏の眼鏡にかなったという意味にほかならない。まともかどうかは、こちらが決めますということだ。←これはオーマイニュースに限らず、一般ブログでも管理人が勝手にTBやコメントがまともかどうか勝手に決めていることだから、まあ言わずもがなのことなんだけど。
つまり、どこまでもマスメディアが主導権を握っており、その情報の権威はマスメディアの審査(目視可能性)を受けることによって担保されていることに変わりがないという点で、既存マスメディアと何ら変わりない。だからこそ審査には「実名」が必須条件ということになる。
しかし、2chにしてもブログにしても、そんな審査の彼岸=不可視性、にあり、そのinvisible powerというのはダークマターのように影響力を行使している。ただ、それがデータや統計、実名・責任という名の可視性として目に見えないだけのことだ。しかし、もちろん、匿名や名無しさんだから影響力がないというのは全く非科学的だ。恐らくニュートン力学的世界しか理解できない人たちはせいぜい「炎上」「祭り」程度が「社会的影響力」だと思い込んでいるのだろう。
その第一の影響力はマスメディアの書き手、特に記者上がりが賢者気取りで書いている論評風雑文がいかに凡庸で創造性もない退屈な代物だということが分かり、バカにされてきているということではあるまいか。これはもうとっくに影響が出ている。
実際、ジャーナリストブログというのは、現役を退いた後のすさび事風のものが多い。現役記者時代は特権的に一次情報にアクセスできたからビビッドな記事を書けたが、それがなくなると、その現役当時の輝きだけが忘れられず、自分の書くものはほとんど前提なく、一般ブロガーとはモノが違う高級なことを書いているという錯覚を持っているようだ。錯覚があるから己の書いたものの下らなさを自覚できず、深く影響力なるものが何かということが洞察できないからますます悲惨なことになる。
オーマイニュース」も恐らくそういう運命を辿るのだろうな。
へえぇ〜ならClick⇒人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ