公約も3代目なり麻生太郎

麻生太郎外相出馬表明「豊かさ実感倍増計画」(日経) かつて高度成長期前に所得倍増計画を打ち出したのは池田勇人、バブル期前に資産倍増論を唱えたのは、もう誰もが忘れていると思われる宮沢喜一だった。公約も世襲制なのか。
何度も繰り返し掲げられてきた「倍増論」も3代目となると色褪せている印象を禁じえない。
1960年に発表された池田の所得倍増計画は高度成長を見据えた輝きを持っていた。
宮沢の資産倍増論は1984年に発表されている。結果的に円高とバブルで国際比較では倍増は実現した。今から見れば、株式投資サイトのキャッチコピーのようだが。
で、2006年の麻生の「豊かさ実感倍増計画」、キャッチコピーとしても冗長で、先輩たちに比べて遠く及ばない。第一、実感など数値で計れない。「居住空間の改善」と言ったって、これは大前研一あたりがバブル期に散々言っていたことの劣化コピーぽい。
勝つ気のない総裁選の公約だから、間に合わせでもいい、ということなのだろうか。
どっちにしても、こういうのって本人が考えるというよりも、大手新聞社とかNHKの元政治部論説委員・解説委員あたりらが黒子になってまとめているのが実態だろう。総裁選歌舞伎の面目躍如だ。
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