日本以外全部沈没

livedoor ニュース:【ファンキー通信】沈没ブーム到来！？「日本以外全部沈没」(河崎実監督、原典小松左京、原作筒井康隆、監修実相寺昭雄を観る。暇潰し必見。ネタバレ注意⇒
世界史上類例のないパニック映画だ。
安泉純二郎首相。まるで偽メール事件で謝罪した前原誠司元民主党代表の肩をポーンと叩いて励ました小泉純一郎首相のノリで各国首脳の肩をポーンと叩いて励ます、というかこれまでの鬱憤を晴らす。ちなみに安泉というのは、(小泉+安倍)÷2なのだろう。純二郎の二は(純一郎+晋三)÷2だろうか。
一方の米国のペピトーン大統領にラインバック国務長官。野球ファンならご記憶だろうが、1970年代活躍した助っ人外人、ヤクルトのペピトーン、阪神のラインバックから取られている。ここら辺は原作の時代を感じさせる。
助っ人といえば、デーブ・スペクターが日本人学校校長で登場し、業績が好調とオヤジギャグを飛ばす。
この映画のウリは締りのなさだろう。締りのない八紘一宇の実現。アメリカの大スターがサンドイッチマン、大女優がポン引きになったりで、あの戦意高揚のスローガンも実現するとかくも締りない世界となるのか。ユートピアとディストピアは実はどんな様態であれ同じであることを締りのなさで示した傑作だ。
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