ワイルドカード@安倍晋三

有田芳生の『酔醒漫録』:安倍晋三と統一教会(2)「アメリカの『Newsweek』、『TIME』では、危険なナショナリスト、国家主義者などと評価されている」 日記に書かれていた昨日のワイドショー「ザ・ワイド」で有田芳生氏はアジア版の見出し「Wild Card」を取り上げて、「荒っぽいカード」と訳して、いかにも強硬派というイメージで捉えていたが、ちょっと英語の辞書でも引いてからにしてほすい。
ワイルドカードといえば、メジャーリーグベースボールでお馴染みの、リーグ優勝逃したが、2位でもっとも勝率のいいチームがプレーオフに出られる「特別枠」のことだ。
そして、これが人物を評する場合は、「未知数の人間」「何を考えているのか分からない人」「海のものとも山のものとも」といった程度の意味になる。パソコン検索用語では「任意の文字列」という意味もあるらしい。つまり検索不能の評価未確定状態ということだろう。けっして「荒っぽいことをする人間」という意味じゃない。
The Abe Enigma(TIME)の冒頭を読むと、

Critics dub him a dangerous nationalist. Fans hail him as a strong leader for an increasingly assertive nation

と書いてあるが、(日本国内の)批判者は「危険なナショナリスト」と呼ぶが、ファンは「力強いリーダー」と喝采する、と書いているだけで、タイム誌が「危険なナショナリスト」と決め付けているわけでもなんでもない。
Asia's Mystery Man(NEWSWEK)でもナショナリストなどという記述はない。
両誌ともどちらかと言えば平凡な安倍氏の人物紹介記事以上のものでない。思い込むと誤解、誤訳が生じるものだ。
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