仲井眞弘多という天下り官僚に牛耳られた沖縄

「危険性」で辺野古迫る 田中防衛相来県(琉球新報)

初来県した田中直紀防衛相は23日の仲井真弘多知事との会談などで、終始用意された文面に目を落とし、慎重に読み上げる場面が目立った。その中で、最大懸案の米軍普天間飛行場については「世界一危険」と繰り返し強調してみせた。辺野古移設に「国民の理解、支援をいただきたい」と述べ、沖縄側の反発を押し切ってでも推進する姿勢をにじませた。沖縄対本土の構図を意識し、普天間の危険性が除去できないのは、沖縄のせいだ―と仕向ける防衛官僚の節回しに乗る大臣の姿を印象付けた。

田中氏は「日米合意を前提に進めていかなければいけない。全国民が国の状況に理解を深めていただくことが大事だ」と強調し、日本の安全保障を理由に辺野古移設で全国的な理解を広げたい考えを示した。
仲井真知事は田中氏との会談の後、報道陣に「辺野古を実現するためにという意味であれば、かなりすれ違いだ」との見解を示し、県外移設を検討しようとしない政府への不信感をにじませ、認識の大きな落差を浮かび上がらせた。

現実には「沖縄側の反発を押し切ってでも推進する姿勢」ではなく、「仲井真知事の反発を押し切ってでも推進する姿勢」が正解だろう。
そもそも仲井眞弘多沖縄県知事という人物は、今でこそ「県外移設」を主張しているが、彼の「県外移設」論は鳩山由紀夫首相の受け売りみたいなもので、それ以前は辺野古沖に基本的に賛成していた。ただ、賛成するだけでなく、「今の合意では受け入れられない」と難癖を付けて問題を先延ばししていただけの人だ。鳩山元首相が約束違反したことを逆用して今度は「県外移設」で難癖を付けているだけに過ぎない。言わばゴネ得のプロのような人物だ。この人こそ1995年の沖縄少女暴行事件以来、一向に動かない普天間基地移設問題のA級戦犯である。
仲井真知事は東大卒、通産省官僚、沖縄電力会長を歴任したスーパー天下り官僚であり、彼の最後の天下り先が沖縄県知事という華麗過ぎる経歴だ。
彼から見れば、田中直紀防衛相などは最初から見下すべき存在に映るのだろう。正に沖縄の官僚支配の総元締めのような人物だ。そんな人物が「沖縄の心」を代表しているような顔で東京から入れ替わり立ち替わり詣でて来る政治家を上から目線であしらう姿はだんだん身の毛がよだってくる。
田中防衛相はあくまで本音、年内着工を愚直にごり押しすべきだろう。「県外移設」はもう時間切れで遅い。結局、こじらせたのはたかりの構造なのだから、普天間住民のことを考えて県外移設はあきらめてもらうしかない。こんな知事選んだ沖縄県民の任命責任も問わねばならない。
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