セーフティネットってフリーターのことだよね

時事を考える:昨日の政治番組についていくつか反論を「今30代でフリーターとなっている人を民間主導で大量に養成して送り込むべきだと思う、医療知識が必要な看護は難しくても介護は障壁がそれなりに低いように思うが...」 結局、正社員に成り損ねた人たちって一昔前の婚期を逃した「負け組」に似てなくもない。
結婚適齢期はなし崩し的にフラット化しているというのに、正社員適齢期はいまだに30歳未満と固定化し、フラット化する気配が感じられない。
小泉改革以来、喧伝されたセーフティネットって実質的にはフリーターのことだったんだ、と今になって気付く。介護であろうが、農業であろうが、30代から再チャレンジするにはちときつい。介護という仕事だって重労働で、30代から一生やるには相当の覚悟がいるだろう。
「失われた5年」って、20代の5年は30代の10年、40代の20年に相当するくらい大きい、というのが、30代から正社員になれないことの名目であったような。
しかし、こういう考え方自体、終身雇用制のしっぽのような思い込みで、機会さえ与えられれば、ある程度どうにでもなるものだ。それを阻んできたのが、ゲマインシャフトゲゼルシャフトでの日本の会社におけるゲマインシャフト性の強さではなかろうか。自分より若い先輩にこきつかわれたくない、自分より年上の後輩じゃ使いにくい、むしろこうした情的な部分がトウのたった正社員化を阻んでいるように見える。
使いにくいとどうしても重要な部署、仕事が与えられなくなる。結局面倒なのでフリーターを雇うことになる。つまり、セーフティネットとは雇う側本位なのだ。
現実は恐ろしく厳しいもので、婚期という言葉が形骸化するまでに数10年かかった。正社員の年齢制限が形骸化するまでなお時間が罹るだろう。

身分保証のないフリーターの方が正社員より高い方が当たり前のように思う

という意見はある程度の方向性を示していると思う。その条件は専門的能力を客観的に示せる指標のようなものを各分野で案出し、その能力さえあれば転職も比較的自由で、野球選手のトレードのように扱われる。実際、正社員が非正社員にない最大の能力は、所属会社の文化、人事など社内事情をよく知っていて、人脈もあることなのだから、本来の仕事をやる能力とは別の能力的差異である。
へえぇ〜ならClick⇒人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ