山口壮民主党議員の質問の品格

山口壮民主党議員が13日衆院本会議の質問(衆議院インターネット中継10分経過前あたりから)で「自衛官を含む防衛庁職員の自殺者数が異常に多い」と語った。しかし、統計的に見て、防衛庁職員の自殺者数は増えているとはいえ、依然平均以下だ。
山口議員曰く「平成13年度、64人、14年度、85人、15年度、81人、16年度、100人、17年度101人」。
しかし、平成17年の自殺者数は、成人で31703人(男22942人、女8761人)だ。
年度とカレンダーイヤーとは若干違いがあるが、日本の成人人口は平成18年1月1日現在、1億366万人(男4999万人、女5368万人)。自殺率は0.030%(男0.046%、女0.016%)だ。
防衛庁職員は平成17年度末で定員276890人だ。自殺率は平成17年度101人なので0.036%。総成人と比較すれば若干多めだが、女性自衛官が増えているとはいえ、まだ5%なので、男子で比較すれば、まだ4分の3程度で少なめであることが分かる。
山口議員のこの質問は、別の話題、ネットでは古くなりつつあるギャグ「美しい国を逆さに読むと憎いし苦痛」で盛り上がっているようだが、マジ質問でもこれでは杜撰の上塗りだろう。
飲酒運転事故が統計的には増えていないのにメディアで盛り上がったように、自衛隊員の自殺が一時ニュースになったからといって、あんなに高揚したハイトーンでまくしたてることもないのに。偽メール事件のあの人を思い出してしまうではないか。
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