愛宕神社

atago shrine京都の愛宕山に登る。26年ぶりの再訪。ほとんど何も変わっていないのがいい。
26年前は、清滝から表参道の険しい道を登ったが、なんとまあ、950mほどの頂上のすぐ近く、700mまで林道伝いに車で登れるようになっていた。夜には鹿が出没するそうな。
北山杉の伐採・管理のための道らしく、辺りは北山杉の林。同乗した地元の友人によると、「もう床の間を作る家がなくなって売れない」らしい。安い外材に押されているというだけでなく、文化の変容の問題でもあるらしい。700mに達すると、木材が切り取られた裸の谷間を見下ろす。一応植林中らしいが、こんな集中的に切って山崩れ起きないのかと心配になる。おかげで眺めは最高で京都の街が枝葉に邪魔されることなく見渡せる。
頂上は目の前だが、一応250mの高度差がある。しかし、特段険しい箇所もなく愛宕神社最後の石段に達する。上の社まで250段くらい。
何の装飾も塗装もないそのまま木肌が古くなった古色蒼然たる神社のままなのがいい。
実はここイノシシと縁があるらしく、門柱にイノシシの浮き彫りがある。初詣にふさわしい場所ではある。
戦前は清滝からケーブルカーもあり、京福電車も清滝まで電車が通っていたそうだ。戦時中の物資不足を補うために廃止されたそうだ。
東の比叡山に比べて一段と寂れたが、友人によると、最近は中高年登山ブームでウィークデーでも結構参拝客が多いとか。登山+参拝というのが受ける理由なのか。少なくとも登山客では比叡を上回っているはずだ。
東京の高尾も、どうも京都の高雄を倣って命名されたという話を聞いたことがある。
こちらは清滝川の清流が見事で、紅葉は本家には適わない。
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