不二家の報道がいじめ化

不二家、95年に9人食中毒・公表せず(日経) 12年前の正当に処理された件が今頃暴かれている。こうなるともう笑うしかない。
同社は食中毒の発覚後、泉佐野保健所に報告、商品を回収した。同工場は2日間の操業停止処分を受け、再発防止策を取ったという。
 同社人事総務部は「昔の話なので(これまでの記者会見で)公表する意識がなかった。今後は速やかに情報開示していきたい」と話している。
(日経)
同社の広報担当者は「当時の基準では、食中毒は被害が20人を超えると保健所が公表することになっていた」としている。(ロイター通信)

これがけしからんというのなら保健所をたたくべきだが、「水に落ちた犬は打て」の格言通り、とにかく不二家を叩けば得する。ブログの炎上も、学校のいじめも、マスメディアの報道姿勢も基本的に同じ構造だということが分かる。ここまでヒートアップすると、もう報道自体何でもあり状態になるので報道内容そのものを信用しない方がいい。ろくに裏も取っていないだろうし、単なる情報レベルでも記事になる。
遠慮する必要がない⇒反撃される心配がない、と判断された時点で、有象無象は祭りを楽しむ。
わが尊敬する内田樹先生も、先生らしく大いに知的に楽しんでおられるようで、「現代日本企業の知的退廃を象徴する出来事」「日本の経営者のかなりの人々に『倫理的に』問題があるということではなく、『知的に』問題がある、ということである。たいへんに頭が悪い、ということである」と、筆も滑らかだ。
よく知った仲ならともかく、通常、どんなヘマをした相手でも「知的に問題がある」「頭が悪い」なんてなかなか言えるものではない。きっと世間のしがらみがあって分かっちゃいるけどやめられない、などなど諸般の事情があったんだろうなあ、と思いを馳せて取り敢えずは遠慮するものだ。いったん堰を切ると、あの知的な先生も祭りだワッショイ状態になられたらしく、いや、経営者だけじゃなく、学界も大丈夫なのかしらん。
不二家を批判するなら「昔の話なので(これまでの記者会見で)公表する意識がなかった。今後は速やかに情報開示していきたい」とバカ正直に謝っていることだろう。なぜこんなしょーもない過去のことを公表しなければいかんのか。ただでさえ忙しいのに。
繰り返しになるが、今回の被害者はゼロなのだ。12年前wも規則に則って処理しているようだ。不二家さん、そろそろ居直っては?
そう書いているうちに「商品はすべて1日超過」(日経)というニュースが出た。これ、逆に言えば、律儀に違反しているというか、やっぱバカ正直な規律正しき違反という気がする。
正直者はいじめに遭いやすいようだ。
[追記3/28]みの「朝ズバッ」報道、不二家「事実歪曲ある」とのこと。この番組生で見ていたが、ただ元社員の言い分を鵜呑みにして流していただけで、悪乗りでいい加減と思っていたが、案の定だ。
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