柳沢氏続投で安倍内閣支持率再浮上か

柳沢厚労相の続投確認 野党欠席で参院予算委審議入り(朝日) これはチャンスをピンチに変えるという野党の伝統芸継承になりそうで、安倍内閣支持率もこれにて底打ち、再浮上のきっかけを与えた悪寒。
民主党鳩山由紀夫幹事長は5日朝、両選挙の結果について記者団に「政府・与党はこれで辞任せずに済んだと思っているだろうが、大間違い。今後も厳しく追及していく」と述べた。ただ、今後の国会対応については「新たな思いで、議論の場で追及していくこともあり得る」と審議復帰を示唆。早急に民主、社民、国民新の3党首会談を開き、協議する考えを示した。

某テレビの世論調査では、「柳沢発言は女性を馬鹿にしている」も「野党の審議拒否反対」もともに75%くらいだった。
元々柳沢伯夫厚生労働相は「女性子どもを産む機械」などと言っていない。「(女性子どもを)産む機械(にたとえると)」と言っている。「は」と「を」では全然意味合いが違う。しかも、出産可能女性数の統計学的数値を説明するという元々女性の尊厳などは横に置いた「機械的」統計数値の文脈で飛び出した例え話だ。
マスコミが文脈を無視して言葉尻を取り出したうえに発言内容をワンフレーズで通じるように改竄したということだ。これはサウンドバイトならぬそれ以上のサウンドマスティケーション(sound mastication=咀嚼)だろう。
世論調査はマスコミ報道を反映していると思われるので、審議拒否は野党にマイナス。「女性を馬鹿にしている」はマスコミの誤報に基づくものなので、これ以上安倍内閣にマイナスにはならないだろう。
今月の安倍内閣支持率は発足後、最悪のようだが、それでも40%前後、支持不支持ほぼ拮抗状態だ。こんなネガティブ材料が出てもまだこの程度ということは、むしろ底堅いという印象すら受ける。
困っているのは野党の方だろう。振りかざした拳の落としどころを見失っており、もたもたすると、野党不信を呼び込み、その分、安倍内閣支持率反転のきっかけを与えることになる。
元々、こんな程度で辞任要求、審議拒否が無理筋で理不尽であることは常識で了解されるのに、大衆(女性)の常識感覚を馬鹿にした結果、逆にピンチに陥る可能性がある。小沢一郎代表など「女性の抗議の声が大きくなると思っていたが、必ずしもそうではない。なかなか日本人は行動に出ない」と嘆いているというが、馬鹿丸出しだ。マスコミの粉飾報道はすぐにメッキが剥げ落ちるものだ。本当にこの人たちは一体何考えているんだろう。
さらに、
他方、当人の若い人たちは結婚をしたい、それから子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけだから、本当にそういう若者の健全な、なんというか希望というものに我々がフィットした政策を出していくことが非常に大事だと思っている。(Livedoorニュース)にも社民・民主が強く抗議するとのこと()で、もはや救いようのない事態だ。
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