安倍首相、夜桜に紛れ靖国神社参拝か

安倍晋三首相は1日夜、靖国神社で夜桜能を鑑賞、神社にも参拝した模様だ。気付いた報道陣に対し、首相は「参拝したかどうかは公表するつもりはない」と早口でまくし立て、首相官邸に戻った。
靖国神社では3日から夜桜能を開催する予定だったが、官邸からの申し入れで臨時に約1時間催された。
能楽堂は拝殿前にある。報道陣の「拝殿前に立ったのか」「拍手を打ったか」「賽銭は投げ入れたか」などの矢継ぎ早の質問に、安倍首相は「すぐそばだから見えましたね」とはぐらかし、「桜の花のように短くも若い命を散華された方々に思いを馳せるために来た」と、この時期に靖国訪問した理由を語ったが、参拝したかどうかには最後まで答えなかった。
官邸筋や参拝客によると、安倍首相は、境内近くで公用車を降り、私服SPに囲まれてカジュアルな服装で徒歩で能楽堂に入った。この夜は雨も降り、参拝客がまばらになったのを見計らって裏から直接本殿に入った可能性もあるという。
帰り際、夜店にも出向き、境内の土産店で「晋ちゃんまんじゅう」を購入したという。
野党幹部は「あんな傍まで行って参拝していないなどと強弁できるわけがない」と徹底追及する構えだ。また別の野党議員は「境内に入って神社主催の催しに出たこと自体実質的に参拝したも同然。夜陰ならぬ夜桜に乗じての参拝は卑怯だ」と怒りを露にしている。
安倍首相は昨年、「参拝するかしないかは言うつもりはない」と言明していたが、先月27日には「国のために戦った方々に対する尊崇の念は、今後も持ち続けていきたい」と含みを残していた。
これまでは参拝するなら早くても今月中旬に予定されている中国の温家宝首相訪日後の4月21日から23日に行われる春季例大祭の時期と憶測されていた。しかし、参拝したかどうかはどうやら花霞にまかれる格好となったようで、中国側としても抗議し辛くなるのを狙ったのではないかという見方も出ている。だが、官邸筋は「温首相の離日直後では却って神経を逆撫ですることになり、適切なタイミングだ」としている。
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