中国の中古家電は日本でリサイクルらしい

磁気テープ式ビデオデッキをリサイクル業者に引き取ってもらったら、「最近は中国から中古のビデオデッキが日本に送られて来てだぶついてるもんで」と無料では引き取れないというので、1000円払った。役所ルートで引き取ってもらうと2500円というから、まだ安いけれど、リサイクル業界も内外の経済情勢の急激な変化に曝されているようだ。
家電でも製造から10年以内なら何とか無料で引き取れるという。それ以前の物は有料だとか。
理由は二つあるようで、まず北朝鮮に対する経済制裁で、中古家電が決定的にだぶついてしまったこと。それまでは商売になる値段で北朝鮮が買ってくれたので、無料で引き取れたという。
もう一つは中国。中国でもビデオデッキからDVDレコーダーへの買い替えが急速に進み、中古のビデオデッキが中国国内で処分しきれずに日本に運ばれて来ているというのだ。
えええ???
だって、銅線だの半鐘だのが日本で盗まれて中国に持って行かれるご時世なのに。分解すれば金属取り出せるだろ、と思うのは素人のようで、一つ一つの製品から取れる金属は高がしれていて、手間ばかりかかるらしい。
こちらに書かれている日中廃家電問題とは随分事情が違うというか、逆というか。てっきり日本の廃家電が香港経由で中国で解体処理されていると思ったが、製品にもよるのかもしれない。リサイクルにも高度と低度とあるだろうから、
ま、高級な製品のリサイクル施設とかリサイクル技術まで手をつける余裕まだないということか。大体、家電リサイクル法でも、対象はなぜかエアコン、ブラウン管式テレビ受信機、電気冷蔵庫・電気冷凍庫、電気洗濯機(乾燥機は除く)と、比較的低度な家電に限定されていることと何か関係ありげだ。
中国当局も環境問題を気にし始めたので、野ざらしで廃棄させておくわけにもいかなくなったのだろう。
そうか、これからの日本は中国様が使った高級廃棄製品をせっせとリサイクルして飯食う時代になるのかもしれない。いつの間にやら富裕層の絶対数では日本を上回りそうだし。
案外これで日本の高度リサイクル産業は発展するかもしれない。今後ますます中国の廃棄量が多くなりそうなので、高度なリサイクルの方は日本がリードするということになるのかもしれない。
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