白爪岩

白爪岩白い石灰質が一方の表面にだけ薄く付着している岩がゴロゴロしている。写真では白というよりコンクリートを塗り付けたように見える。ここは那須の茶臼岳山頂付近。何千年も火口から噴出する淡い石灰質を含んだガスに曝されて出来上がった世界的奇観。まるでカルスト台地のよう――というのは嘘で、残雪の最後の名残りだ。
茶臼太陽の陰になる部分、しかも岩にへばりついた一番日光に曝される時間の短い部分だけ残雪が消えず、ちょうど白い爪のように見える。茶臼岳はところどころ小さな穴から蒸気が出ている。小さな岩をのぞくと熱い蒸気が出て来る。
近付いて見ると、その爪も岩の熱で接着部分が溶けて浮き上がり、剥がされかけている。もう1週間持つかどうか。
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