The Working Poor

ワーキングプア著者のデイヴィッド K.シプラー氏がNHKクローズアップ現代」に出演。
It is time to be ashamed.(こんな世の中そろそろ)恥ずべきときだ
そういや、ついこの間、今や現役ワーキングプアになった大学時代のクラスメートと久し振りに会ったっけ。
夕方に都内で落ち合う約束だったが、「夕飯は自分で済ませてくれないか。コーヒーだけにしよう」。
えぇぇ。夕方に久し振りに会うというのに、メシを済ませて来いだって。
「外食は高いから控えている。飯は自宅で食べるから」。
そ、そんなあ。「久し振りだから一度くらいいいだろ」
「・・・ああ、分かった」
で、会ったが「酒は飲まんよ」と案内されたのは定食屋さん。800円なりの定食が運ばれ、彼は開口一番「こんなもの自分で料理すれば200円くらいで作れるんだけどな」。
かなり気分が落ち込む。
彼は某政党の幹部候補生だったが、色々な事情でやめ、職を転々としている。妻から三行半を突きつけられ、財産も妻子にやってしまった。
早朝、超早起きして新聞配達を済ませたあと会社に出勤するという二重働き。子供の教育費も捻出しなければならないから仕方ないという。食費は1日500円がめどで、昼食も自家製おにぎり1個だ。カレーをたっぷり作ったので数日はカレーライス漬けになりそうだという。
今日は偉く出費させてしもうた。酒を飲まないのは金の問題もあるが早起きに差し支えるからだ。
きついからせめて新聞配達やめれば、と言うと、「いやこっちが唯一の安定職業だからやめられない。昼に働いている会社は今月で辞めさせられそうだから来月からはまたハローワークだろうな」。
「・・・・・」
コーヒーを飲みに行く。彼が望んだ一杯150円の「ド○○ル」は客が一杯で入れない。
「コーヒー代くらいおごるよ」と空いていそうな「ル○ワ○ル」を指差しながら言っても、「それだけは絶対できん」ときいてくれない。
仕方なく、一杯230円という超割高なコーヒー店に入る。コーヒーを頼んだのに彼はレモンティー用のレモン汁カプセルをトレイに載せる。
「間違えているよ。コーヒークリームはこっちだよ」と言ったが、よく見ると彼は両方とも手にしていた。レモン汁は水に入れるためだという。
「今日のビタミンCの補給だよ」。
そうこうして話がはずみかけた時、「もう帰らなくてはいかん」。時計は午後8時を指している。「午後9時になるとね、瞼が自然に閉じて来るんだよ。それまでに帰らんといかんので」。
是非もなく別れた。
It is time to be grieved.
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