イチローは4割打つかもしれない

マリナーズイチロー今年100安打目を記録した。これはメジャー年間最多安打記録を更新した262安打を打った2004年より6試合早いペース。打率も3割5分を超えた。もしイチローが4割打つとしたら今年が最初で最後のチャンスかもしれない。
イチローは3年おきに大爆発している。
2001 242安打 打率.350 首位打者盗塁王、新人王 MVP
2004 262安打 打率.372 首位打者 安打数メジャー新記録
今年は、その「大爆発」の当たり年ということになる。
最後の4割打者テッド・ウィリアムズイチローメジャーリーグ・デビューした2001年のスプリング・キャンプ時点で「イチローは4割打てる」と発言し、翌年死去した。1941年に最後に4割打った人間にこんな遺言のようなこと言われたのだから、イチローも意識していないわけがないと思う。公には打率よりも安打数と言っているが、裏返せば「まだ4割打つには準備不足」と言っていたような気がする。
イチローの体の手入れは尋常でなく、バッターボックスに入る前の「準備」のストレッチばかりでなく、外野守っている時も、少しでも暇を見つけてはストレッチに励んでいる。アクロバットなバッティングとか魔法の杖と呼ばれるバットコントロールも、こうした地道な普段のストレッチの積み重ねで体の可動範囲を広げているからだと思える。他の選手がバランス崩して打てないボールでも、可動範囲が広いイチローの体は打てる。イチローにとってはアクロバットでもなんでもないのだ。これも準備万端怠りないからだろう。
イチローは「準備」の人だ。準備万端整えて目標に挑戦する。恐らく若い頃からずっとそうしてきたんだろう。「大爆発」の後、決まって2年間は冴えない記録しか残らないのも、次の「大爆発」には2年準備が必要だと目星を付けていたフシがある。
そして、「次の大爆発」のテーマは、気が付けば4割しか残っていないではないか。つまり、イチローは今年4割目指しているとしか思えない。実際、今年は少ないといわれていた四球も比較的多く、無理にボール球に手を出すようなことは少なくなってきているように見える。四球が多くなるということは打率を上げようという意識があるとしか思えない。
イチローは4割挑戦の準備が整ったと判断していると思う。今年で34歳になるのだから恐らく最初で最後のチャンスだと思う。
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