赤城農水相辞任に見る責任の丼勘定

赤城農水相が辞任 安倍政権で4人目の閣僚交代 自らの政治資金をめぐる問題を受けて辞表を提出とあるけれど、本人の赤城徳彦農水相は「今般の参院選で私に関する報道等があった。そのことで選挙戦に影響を与え、与党の敗北の一因になったことは紛れもない事実だ。大変申し訳なく思っている。けじめをつけたい」とのことで、事務所費問題は事実上不問ということだね。問われた責任と取った責任がいつも不整合。
このちぐはぐさは当初から続いている。
事務所費問題に対応するのは、農水相としての職責ではなく国会議員の資質の問題。
問われるべきは自民党の公認責任であるのに首相の任命責任に摩り替えられてしまった。本来、自民党が公認して議員になったのだから、その時点で「身体検査」なるものは済まされていたはずで、直近の選挙で言えば、2005年の総選挙で公認した小泉内閣時の執行部の責任。安倍首相の任命責任などと言うのは責任転嫁もいいところだ。
赤城議員に対してなされるべきことは議員辞職、辞職を強制できないとしたら、党除名処分だ。農水相辞任はそのプロセスの中での結果に過ぎない。
今回の「参院選惨敗の一因を作った」という「責任」は農水相の職責と全く関係がなく、もしそれで責任が問われるとしたら党籍離脱以外に有り得ない。
ことごとく責任体系が出鱈目であることの方が、赤城議員の資質の問題以上に問題であることは明らかで、実際にやられていることは責任の丼勘定とも言うべきもので、そのココロは他の議員が火の粉をかぶりたくないことに尽きる。
にしても参院選惨敗を受けて責任を取って農水相辞任とは赤城議員も偉くなったものだ。首相並みの偉さだ。
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