朝青龍謹慎は江戸時代並みの刑罰

朝青龍、謹慎破ったら解雇も(日刊スポーツ) 朝青龍はこの日から117日間、自宅から部屋、病院への外出しか基本的に許されない。協会は、謹慎を破った場合には解雇処分も辞さず、という厳しい姿勢を打ち出した。
ところで一財団法人の日本相撲協会が、個人の私的生活まで縛るようなこと許されるのだろうか。
例えば、裁判で刑が確定し、執行猶予が付いた場合、執行猶予者保護観察法に基づき、
一  善行を保持すること。
二  住居を移転し、又は七日以上の旅行をするときは、あらかじめ、保護観察所の長の許可を受けること。

が求められている。朝青龍は、7日未満の旅行すら認められないのだから執行猶予刑者以上の犯罪者扱いだ。もし破ればクビというのだから穏やかでない。明らかに日本相撲協会の裁量を超えた実質私刑(リンチ)だ。
協会にできることは本場所への出場停止など協会が執り行う行事のみにおいてだろう。
同じスポーツ選手で処分を受けたフィギュアスケートの織田信成選手の処分はスケートに関する出場停止のみで、無関係なものと言えば、「出場停止期間中に、ボランティア活動を行うことも指示」しただけで、強制ではなく、まだ学生なので教育的指導の類のみだ。
じゃあ、なぜこんな私事まで縛る処分がまかり通るのかといえば、広辞苑で【謹慎】を調べたら、その3番目の意味に、
江戸時代の刑罰の謹慎。士分以上に科し、一定の住所を定め、門戸を閉鎖し、公用のほかは外出を許さないもの。
とある。これ、今回の謹慎処分とそっくり。
つまり、大相撲の世界では、いまだ法体系は江戸時代のまんまなのだ。確かに丁髷付けている世界は大相撲だけだから、有り得ることだ。
しかし、日本の法律で大相撲だけは例外的に、別の法律を適用してもかまわない、なんて話聞いたことがない。こんな謹慎処分、現行法で争ったら、人権侵害で勝訴だろう。朝青龍には是非、日本相撲協会を提訴してもらいたい。
大体、あの疲労骨折だって、滑稽本さんを通して知った「朝青龍の代わりに言い訳します。」によると、おちゃらけサッカー程度なら問題ない程度だという。疲労骨折は相撲ばかりした結果の蓄積疲労によるものだから、サッカー(しかもお遊びの)やったからといって違う筋肉使うのだから、疲労を蓄積するとは考えにくいだろう。
しかも、力士って休み少なくないか? 本場所終わったらすぐ巡業の準備。体休める暇もないから休場力士も多い。朝青龍のように優勝したら1、2週間特別休暇なんてあってもいい。
大体、今の力士って、忙しい割に超メタボで本当に真面目に稽古しているんだろうかと思うことがある。やたら肥ることばかり考えて、現役大関脳梗塞なんて日本相撲協会は現代のスポーツ医学を取り入れているとは思えない。
明治維新以前なのは丁髷だけで十分なんだが。
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