「勝ち組」「負け組」相場英語起源説

「勝ち組」「負け組」の起源って株式などの相場英語じゃないかとふと思ったりする。
例えば、
PRICE % GAINERSPRICE % LOSERSというのは、日本語風に表現すれば、「値上がり率ランキング」「値下がり率ランキング」なのだけれど、直訳すると「勝ち組」「負け組」ぽい。こちらのMLB株式市場となると、「Market Winners」「Market Losers」と表現されており、もろに「勝ち組」「負け組」だ。
英語の場合、人であれ、銘柄であれ、Winners、Losersだ。しかも、日本語の勝ち負けとは違って必ずしも勝負ごとだけに使われるわけではなく、純客観的にプラスマイナスを表現する場合もある。
で、以下は推測だが、英語の相場サイトをしょっちゅう見ている人同士でいつの間にか、「今日は俺、勝ち組だったよ」「昨日は負け組になっちゃった」なんて自然に会話として成立し、それが伝染して広く伝播し、やがて格差社会とあいまって、一般化したのじゃないかと。実際、記憶では今ほど使われる前の数年前までは株式関係の記事で使われていたように思う。
Wikipedia「勝ち組」によると、有名な日系ブラジル人社会の紹介はあるが、どう見ても、これから派生したとは思えない。そもそも今の世代でこんな古いエピソード知っている人少ないから、これが起源とはどうしても考えられない。
たけくまメモ:負け組、勝ち組という言葉では、
本来の意味でいえば、本当は負けてるのに狂信的に勝ったと思いこんでいる人が「勝ち組」で、冷静に負けを認めている現実的な人たちを「負け組」と呼んだだけなんだけども、勝ち・負けという日本語本来の語意が一人歩きして、近年は競争社会の中で脱落した人間を「負け組」、勝者が「勝ち組」と呼ばれている。この言葉が生まれた当時の意味からは、まったくかけ離れているわけですよ。
と、誤用と決め付けモードだが、「日本語本来の語意」と言うのなら、日系ブラジル人などの用法こそが特殊な使い方なのは明らかで、本来的には今の使われ方の方が素直に「日本語本来の語意」として受け入れられる。
大体、日系ブラジル人が使い始める前から、戦前から多分、色々なところで、例えば、運動会とかでさえ、一般的にならなくても、言ってもなんら不自然に感じられない形で使われていたことは容易に想像できる。ただ、日系人のエピソードがあまりに有名になったから、あたかもこれが語源のように錯覚されただけだろう。
そして、今のはきっと相場英語から輸入・応用され、ドンピシャで当て嵌まる訳語が昔から用意されていたからこそ言葉の大爆発が起きたのではと。
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