草野仁「鬱病は心の病気でなく脳の病気」

本日、たまたま見た日テレ「ザ・ワイド」での司会者草野仁さんの発言。もちろん、朝青龍、「うつ病になる一歩手前の状態」と精神科医(朝日)をめぐってのこと。
まさか、草野さんは「心の病気」は心臓の病気と思っているわけでもないだろう。
草野さんが、なぜこんなよく分からん発言したかと言うと、鬱病は、脳内のセロトニンなどなどの脳内化学物質の代謝に不全が起きるためだから、心の病気でなく脳の病気であるということだ。つまり、脳内化学物質が心を支配し、鬱になるのだから、言外に朝青龍が謹慎処分受けたからといって鬱病になるわけがない、と言いたげだった。
けれど、こんな心など関係なさげな「脳の病気」なんて言われると、はっきり言って誤解を与え、間違いでさえある。
Wiki鬱病の成因でも、はっきり原因が断定されていない。最近、薬物治療が効果的とされているのを早合点したのじゃないかと思える。
しかし、もちろん、心理的ストレスが脳内化学物資の分泌や神経損傷に影響を与える可能性があるわけで、後者は結果である可能性が高く、その結果、より抑鬱状態になるという悪循環に陥るのを防ぐための薬物療法だ。
朝青龍は疲労骨折と言われているが、脳の神経だって精神的疲労の積み重ねで損傷することがある。基本的に「心の病気」であることには間違いない。
もし、純粋に「脳の病気」だとするなら、森田療法なんて最初から無意味なことになる。鬱病は「心の疲労骨折」であり、結果、脳の働きが鈍化するケースが殆どだろう。朝青龍だって精神的疲労が蓄積すれば、鬱病になってしまう可能性があるだろう。表面的なイメージで「あのふてぶてしい朝青龍が鬱病になるはずがない」などという決めつけが一番まずい。
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