ES細胞的人間

404 Blog Not Found:俺たちはES細胞じゃない - 労働が市場化しない理由 我々は子供のころES細胞だったのかも知れない。しかし大人になり知識と経験を積むにつれ、専門化が進んで行く。そして失業の心配をする頃には、専門性とひきかえに全能性は失われているのだ。
けれど、メタ全能性を持った例外(あるいは特権)ES細胞的人間は枚挙に暇がない。
・例えば、ついこの前まで環境相だった人が、防衛相になったり、その人は最初はニュースキャスターだったのに、国会議員になるとか。ついこの間までお笑いタレントだった人が県知事になったりとか。
・例えば、映画では清楚な女学生演じていた人が、その映画の初日舞台挨拶で、仏頂面してしめられ、却って宣伝効果を100倍くらい高めるとか。
・例えば、ついこの間まで新聞社の政治部長とかしていた人が、プロ野球団のオーナーになるとか。
・例えば、大横綱だったというだけで、頭悪そうなのに理事長に若くしてなれるとか。
・例えば、ついこの間まで(でもないか)バラエティショーの司会していた人がにわかジャーナリストになるとか。
上の例の中には、かなり当たり前として受け入れられているようなところもあるけれど、かなりヘンではある。
我々は子供のころES細胞だったのかも知れない。しかし大人になり知識と経験を積むにつれ、専門化が進んで行く。そして失業の心配をする頃には、専門性とひきかえに全能性は失われているのだ。⇒更に続編があって、ある一定の社会的階層を突破すると、突然ES細胞に先祖返りするような人間がごく少数存在する。日本全体でも、1組織内でも。彼らはあたかも脳細胞のように、細胞分裂することなくrewritableなメタ細胞に変身するのだろうか。
それを可能にするのは、
知名度優先社会であること⇒情報化社会の促進で、中身より看板の価値がより高まった結果、いくらでも可変になる。
・能力そのものより、権力の位階の象徴的存在であること。
・元々江戸時代の身分制度を引き摺って今に至るような社会。
・元々化けることがウリの仕事。
とか。
ちなみに弾さんが挙げている医師にしてもかなりES細胞的だ。Wikipediaによると、
「医師」の資格を保持していることは、歯科医師、薬剤師を除いた、看護師、助産師、保健師診療放射線技師臨床検査技師理学療法士作業療法士言語聴覚士、臨床工学技士、はり師、きゅう師など、他のあらゆるコ・メディカル資格をもっているのとほぼ同等の意味を有する。
弁護士だって、
日本の弁護士は、その職務に付随する場合に限り、司法書士行政書士社会保険労務士海事代理士の職務を行うことができる
結局、大人になってもES細胞度を維持発展できるかが「成功」のカギかもしれない。
つまり、
金は何にでも化けるが、人は今の自分と似たものにしか化けられない。
ということは、こういう人たちは自身が金そのものに近くなった存在と言えるのではないか。
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