世界王者バブル崩壊後に現れた亀田兄弟

小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:亀田バブル 亀田一家、あれはバブルです!
とゼミの学生さんが言ったそうだけれど、亀田兄弟の前にプロボクシング世界王者自体がバブルで、しかも既に崩壊していたわけで、むしろ亀田兄弟はバブル崩壊後の荒地に咲いた徒花のように思える。
プロボクシング階級表を見ると、その世界チャンピオンの多さに今更呆れる。
ミニマム級(ストロー級)=藁 〜47.61
・ライト・フライ級=軽蝿 47.61〜48.97
・フライ級=蝿 48.97〜50.80
・スーパー・フライ級=超蝿 50.80〜52.16
バンタム級矮鶏 52.16〜53.52
・スーパー・バンタム級=超矮鶏 53.52〜55.34
フェザー級=羽毛 55.34〜57.15 122〜126
・スーパー・フェザー級 57.15〜58.97
・ライト級(軽量) 58.97〜61.23 130〜135
・スーパー・ライト級(上軽量) 61.23〜63.50
ウェルター級(重量負荷) 63.50〜66.68 140〜147
・スーパー・ウェルター級(超重量負荷) 66.68〜69.85
?ミドル級(中量) 69.85〜72.57
スーパー・ミドル級(超中量) 72.57〜76.20
ライト・ヘビー級(軽重量) 76.20〜79.38
クルーザー級(巡洋艦) 79.38〜86.18
・ヘビー級(重量) 86.18〜
名称から見て分かるように、まともなのはライト級以上で、それ以下の軽量クラスは、ほとんど蔑視語のオンパレード。藁はないだろうということで最小になったが、蝿、矮鶏(チャボ)、羽毛とかバカにされまくっている。
英語ではflyweightとは、つまらないもの、という意味があるそうだ。
同様、
bantamweight=ちっぽけなもの
featherweight=取るに足らない
つまり、これらの階級は、アメリカなどではボクシング扱いされていないと見ていい。前座の余興扱い程度だろう。更にその上、「スーパー」だのがついてやたら細分化されている。重量クラスでは3キロ以上の幅があるが軽量クラスでは1〜2キロくらいの幅しかない。
こんなクラス分けで世界王者になって、それが何?
所詮小人同士の戦いで、やたら世界王者作って何が面白いのか。
一昔前まではこんな細かくクラス分けしていなかった。フライ級が最小だった。
けれど、体の小さい東洋人ではメジャーな重量級で世界チャンピオンは無理。それで無理矢理小さいクラスを細かく分けて世界チャンピオンを大量生産した。
結局、それでどうなったかと言えば、看板に偽りありで人気が低落した。相撲に例えれば、日本で世界王者になるのは、十両にもなれない幕下以下のクラスで優勝するようなものだ。当事国以外誰も騒がれない世界王者を世界王者として誇れるだろうか?
亀田兄弟はこのような世界王者バブル崩壊後に現れた何か怪しげなビジネスのようなもので、別の形で世界王者幻想の再興を試みたものだった。どっちにしても国内限定の幻想なのではあるけれど。
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