小沢民主大連立否定せず

小沢代表「総選挙に政治生命」続投を正式に表明(朝日) 連立協議については「連立問題のことは考えずに総選挙で頑張る、と。みんなの総意もそうだったので、ただひたすら総選挙に向けて全力で頑張る」と述べ、総選挙前に再び持ち出す考えはないことを強調。
この記事はいささかミスリードだろう。小沢一郎民主党代表は大連立はしないなどと言っていない。ただ総選挙に向けて頑張るとしか言っていない。特に「総選挙前に再び持ち出す考えはないことを強調」というのは記事を書いた記者の思い込みでしかない。
この部分、
「連立は考えに入れずに、衆院選でがんばるというのが党の総意なので、ただ、ひたすら衆院選に向けてがんばっていく」(読売)
「連立は考えに入れず、ただひたすら総選挙でがんばる」(毎日)
と大同小異だが、産経が一番詳しい。
−−まず今回の慰留にあたって、執行部のほうから代表に大連立はしないという条件はあったんでしょうか。また、代表のほうから辞表の撤回にあたってなにかの条件はつけたのか。次の衆院選までの間に、自民党との連立を目指す考えはないと理解してよいか
小沢氏「特別に、条件という、こうだということは私のほうからも党からも、そのような話はいたしておりません。ただ、連立問題についていえば、今日もお話申し上げたとおり、役員会でも、そのことは考えに入れずに、総選挙で頑張ると。今日の結論も、みんなの総意もそうでありますので、ひたすら総選挙に向け頑張っていこうということであります」

だ。
「連立は考えずに総選挙を頑張る」は「連立しないで総選挙を頑張る」とは違う。総選挙を頑張ることと「連立」は直接関係ない。総選挙は勝つために頑張るのだから、連立考える、考えない、連立する、しないと無関係なのだ。
むしろ、逆に「連立考えながら総選挙頑張る」と言ったとしたら、過半数取らなくたって構わない、取れなくたって連立は可能だということになる。小沢氏はそのことについては否定したに過ぎない。(連立云々にかかわらず)「総選挙は過半数獲得めざします」と言ったに過ぎない。
もし本当に連立しないと決めたのなら、総選挙など持ち出さず、単に「連立しない」と言えばいいのだ。「総選挙頑張る」ではぐらかした印象は免れない。
大体、鳩山由紀夫民主党幹事長が慰留する当初の条件は「大連立はしない」が条件だった。ところが、今日の昼の記者への答えは代表継続の条件は「特にない」だった。
夜の9時のNHKニュースに出た菅直人民主党代表代行も大連立はしないのかという質問には明言せず、次の総選挙で政権を取るということに終始した。
小沢、鳩山、菅そろって大連立を否定していないのだ。
大連立は当面、棚上げになりました程度のニュアンス以上でも以下でもないのだ。
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