数合わせに凝ってしまうナンバー23

23世界は数字で成り立っている。世界の全てが数字で表現できる――なんて、デジタル全盛の昨今、こんな風に想像してどんな世界が描かれるのか、かすかな期待を持つも、実際はかなり古典的で、オカルト世界では有名な「23」を出発点にしたサイコホラー。予告編だけだと世界終末物とか大陰謀論物とかに関連ありげだったけれど、その線もなしで、想像したよりもスケールは小さかった。
「23」に囚われて、あれはどうだ、これはどうだと頭で自然に計算してしまう。「死の番犬」と呼ばれる犬の名はNED。アルファベット順をそのまま数字に置き換えるとNED=14+5+4=23だ。妄想小説の中の部屋は959号室で、足すと23になる。本屋の「599 A NOVEL FATE」も同様、23.主人公を轢きそうになるバスのナンバーも23。これだけ見せられると気が散って、肝心のストーリーについていけなくなりそうになり、結構キツイ。
一番謎だったのは、KING EDWARD HOTELの電飾。よく見ると、HOTELとイタリック部分がチカチカして消えかけ寸前だ。何か意味あるんだろうか、と考えたが、どう計算しても分からない。キング・エドワードは8世までいるからまとめて8を表しているのか、それとも、1世の前にも3人キング・エドワードと名乗る王様がいたから合わせて11なのかとか、イギリス以外にも2人いたので13なのかとか(参照)考えを巡らすも結局よく分からない。
ちなみに現実にこの名を冠したホテルあるじゃないか。現在のそのホテルは1923年に現在の場所に建てられた。
辞書で調べると、
HOTEL-OT=HEL=冥界、黄泉の国
となる。なんとなく、なんとなくだが、仮にそうであってもあんまりウケないだろう。ということで結局この線は謎だ。
結局、「23」への固執は最後で謎が解けるみたいだ。番犬が守っていた墓碑にその秘密がある。死者は10月13日に23歳で殺される。つまり、犯人は、その死者を殺す前から「23」ヲタだったことになり、それが記憶喪失になることにで却って純化したということなのだろうか。
類似の映画に「23」というのがあるらしいが、こっちの方が面白いかも。
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