アース(Earth)

earth観ているうちに眠気を催し、うとうとする。映像は美しいし、特段難しいストーリーもないし、外は寒いが館内は暖かいし。ちょうど赤道付近で眠気はピークに達した。
主役級のシロクマは2030年くらいには滅亡するだろうというナレーション。いやあ、多分当たらないだろう。脚があるからそのうち北極海を捨て、南に行って活路を見出すだろう。特技を生かして流氷に乗って北海道上陸、ヒグマと覇権争いするとか。同情するなら今のうち。そのうち日本人も犠牲者になるかもだ。他人事じゃない。
渡り鳥の膨大な数(写真)。移動できる鳥は温暖化でも大丈夫という感じがして、やたらたくましく描かれる。ヒマラヤ越えなんか特にそう。温暖化防止が狙いなら効果が殺がれる。ちなみに上の写真、アジア、アフリカ、ヨーロッパからグリーンランドまで世界中に鳥が席巻したヒッチコックも真っ青の未来の地球の姿だ。このシーンだけは凄い。
なんか世界自然遺産ぽい場所がかなり脈絡外して流される。世界一の高さのエンゼルフォール、世界一の流量のイグアスの滝パプアニューギニアのゴクラクチョウの踊りとか。ちょっと安易過ぎないか。テレビの方がもっと詳細な映像やってるだろう。
準主役級のザトウクジラ親子。こういうもの見せられると、鯨食うながますます激しくなって心配。別にザトウクジラに限らず親子愛はどんな動物でもそうだろうし。俺はクジラ食いたい。
結局、地球温暖化防止キャンペーンにしてはあまり迫力なし。この映画自体が地球の遺影になりますよ、と言いたげなのかもしれないけれど、まあ親子で楽しむ毒にも薬にもならん映画だ。
(追記)日本語サイト「映画について」のタブ読むと「50万年前、巨大な隕石がまだ若かった地球に衝突した」とあるが、これはひどい誤訳で、対応するイギリスのサイトの「ABOUT」のタブでは、「Five billion years ago an asteroid crashed into the Earth.」と正しく書かれている。「50億年前」が正しい。ラブ・アースと自称している割に地球のこと知らなさ過ぎるんじゃないか。
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