結婚しようよ

kekkonsiyoyo佐々部清監督、三宅裕司真野響子主演。吉田拓郎20曲を散りばめたタイムループ映画。このライブハウスの店主岩城滉一がループのつなぎ役。最後はここに行き着く。
平凡な夫、平凡な専業主婦、「形式主義的な」家族団欒。まるで永遠の嘘が演じていられるような幸福な家族。
けれど物置の中に眠っていたギター。そこからループが始まる。
ギターはAYAKOに引き継がれ、ループは回転し始める。あの物入れをまさぐる時のお尻がにくいというか。
吉田拓郎トリビュートしているガガガSP中ノ森BANDは出演というかライブだ。ギター侍波田陽区も確かに青大将に似ている。
kekkonsiyoyo1それにしても真野響子の若い頃役の人←はどう評価していいか分からない。ライブハウスのウエイトレスと真野響子とではそもそも似合わないのだけれど。一瞬、若い頃の村松英子かと、違うだろうと思う。真野響子は「燃える秋」」(あの全裸姿は歴史的遺産)から基本的に変わっていないと思うが。この人も年をとらない病患者の1人だ。
もう一つ蕎麦屋がなぜか別のタイムループ地点となっている。
保守とは横町の蕎麦屋を守ることだ。(福田恒存)
この保守思想は三宅裕司の「夕食は一家皆でとるものだ」という保守思想に通じている。70年代フォークが福田恒存とループするとは思わなかった。今やライブハウスこそ守るべき保守のシンボルなのだ。
下手すると、NHKBSあたりで時々やる特集歌番組がそのまま映画化されたような感じになりかねないが、この「思想」がかろうじてその危うさを保守している。
いつまでも種明かしをしないでくれ――と思いたいが、実は種明かしは最初から必要ない素直さがミソだ。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 映画ブログへ