中国・四川大地震は北京五輪の神風になるか

規模縮小の聖火リレー 地震被害者に黙祷(iza) 第1走者もスポーツ関係者ではなく瑞金市の陳暁春市委書記が務めるなど、救援活動支援をアピールする内容となった。また、聖火リレーのルートには義援金を募る募金箱が設置された。
あのチベット暴動の逆風が、一気に吹っ飛ぶような四川大地震。政治的には中国にとって“神風”が吹いたようなものだ。
この震災でただでさえ下落していた上海市場は一時暴落したが、本日は堅調な様子。北京五輪逆風は収まり、中国政府としてはこの大惨事を逆手にとって政治利用すると思われる。恐らく開会式には被災関係者が何らかの形で招かれて式典の盛り上げに使われるだろう。
国際世論というのも、理屈よりも情緒で揺れ動く。人身御供の結果、反中国のうねりはひとまず遠のき、北京五輪は台風一過、一時的に大気汚染が拭われた青空のように華やかさを取り戻すかもしれない。ある意味悪運も強い。
中国は本当にタフで、大震災ぐらいでくたばるタマではない。13億人の人口を考えれば、大震災の犠牲者は誤差の範囲だし、北京政府を動揺させるほどのものではない。悲劇をあっという間にポジティブに変換するエネルギーが満ち溢れているのは紛れもない事実だろう。
毒野菜も、チベットも、大地震も乗り越えて中国は邁進する。そのエネルギーは恐ろしい。
早速だが、NHK「共産党指導部 感動的な報道を」によると、
共産党機関誌「人民日報」は14日付けの1面で、李長春常務委員が国内メディア向けに「人民解放軍武装警察の部隊が国民が災難の危機にあるときに苦難や犠牲を恐れず救援にあたる感動的な場面や、復旧に取り組む当局の活動を強力に宣伝しなければならない」と指示したと伝えています。
という。海外メディア向けにも色々考えているんだろう。
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