金華山のど根性大木

kinka0宮城県牡鹿半島の先に浮かぶ奥州三霊場の一つ金華山に登る。登っている時には気付かなかったが、下山途中、頂上(445メートル)から標高で100メートルほど下った海を眺める山道で幹にどでかい穴が空いた大木にでくわす。高く伸びた枝には新緑が青々としている。多分、ブナの木だろう。よくまあ、こんな姿で枯れずに生きているもんだ。
ananoki近くに寄って顔が優に入る穴からのぞく海はきれいでなかなか乙な風情ではある。なんでこんな穴が空いたのか。鹿が食ったわけでもなそうだし、幹の一部だけ病気になったなんてこともあるんだろうか。
恐らく穴の開いた部分には以前、大きな枝があったが、枝の根元から折れて中まで陥没し、一部が腐って穴が開いたのだろう。幹そのものがよく折れずに立ってられるもんだ。高さは多分20メートルはある。上の大きな二つの枝はバランス保つためなのか、シンメトリーを大きく逸脱して奇妙な枝ぶりだ。
この島は屋久島の縄文杉を思わせるような太いブナの木もあって巨樹が多いが、立ち枯れている木も多く、花崗岩の巨岩も山頂にあり、なんとなく「東北の屋久島」という風情はある。
kinka2島全体が神域のようなものなので自然は手付かずのようで、沢沿いを登ると、ウシガエルの声がすぐに聞こえる。そしてヘビ。頂上までの往復で計4度山道で出くわした。アオダイショウとシマヘビらしく、ここのアオダイショウはダークグリーンだ。1.5メートル前後のヘビが道をふさいで2度も立ち往生する。恐らく、朝まで寒かったので、体を温めるために日当たりの良い道まで出てきて日光浴を楽しんでいたのだろう。いまどきは道に出て来る確率高いようだ。
そういえば、頂上の大海紙(おおわだつみ)神社の御神体はシロヘビという。シロヘビはアオダイショウのことを言うこともあるらしいので、たくさん出くわして当然といえば当然か。
船で鮎川港に戻ると、クジラ料理を食う。ここは沿岸捕鯨基地で、食ったのはミンククジラ。世間ではグリーンピースが悪さしているようだが、ここでは関係なさそう。美味しかった。
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