ラスベガスをぶっつぶせ

21公式サイト。原題「21」。ロバート・ルケティック監督、ケヴィン・スペイシージム・スタージェスケイト・ボスワースローレンス・フィッシュバーン。実話を元にしているらしいけれど、実話は映画のようにばんばん儲けられるということじゃなく、Card countingでちょっと確率が上がる程度のようだ。
実際にやったMIT Blackjack Teamの元メンバーもチョイ役でゲスト出演しているそうだ。教授のミッキーが20年ぶりに現場復帰するのも実話が1980年代だからだろう。
それよりも、キョトンとしたのが数学の授業で、教授のミッキー(ケヴィン・スペイシー)がテレビのクイズ番組の例を挙げ、「1、2、3」の3択問題で1つに高級乗用車、残り2つがヤギをもらえるというクイズ。司会者は正解を知っている。生徒のベン(ジム・スタージェス)は1と答えるが、ミッキーが「司会者が3を開けたらヤギだった、さあ、どうする?」という場面。ベンは2に変更した、理由は変数変換で当たる確率が66.7%に増えるからだという。これがさっぱり分からない。3がヤギだと分かっても、確率は33.3%から50%に増えるだけのはずなのになぜ66.7%になるんだろう?(参考:モンティ・ホール問題)
このことが気になってしょうがなく、肝心のストーリーが上の空になりかけた。
はっきり言って、それ以降、数学音痴がびっくりするようなことは出てこない。要はチームプレーで確率を極端に増やしたということらしいが、サインプレーだけ見せられ、後はどうってことない。大体、数字を別の言葉に暗号化するなんて数学の天才でなくてもできるだろう。もっとも、ブラックジャックと確率論に詳しい人には出されたカード見て「なるほど」と頷けるようには仕組まれていたのかもしれないけれど。
けれど、もっと数学の天才ぶりを披露して欲しかったのだけれど、期待外れ。
それから、にわか金持ちの楽しみというのは、プールサイドでゆったり日光浴するとか、ゴージャスなショーを見るとか、あんなもんかとますます安っぽく見える。何もかもが普通にB級だった。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 映画ブログへ