「緊密に連携」〜北朝鮮問題における政治用語の研究

NHKオンライン:首相 今後も米と緊密に連携 アメリカとはこれまでも緊密に連携を取ってきたが、今後も緊密に連携を取っていく。それが非核化につながるし、拉致問題の解決に向けて道を開くことになる。
NHKオンライン:政府 米などと連携し申告検証 外務省の斎木アジア大洋州局長は、アメリカ代表のヒル国務次官補と26日夜、京都市内のホテルで会談しており、アメリカなどと緊密に連携し、申告内容が正確なものであるかどうか厳密に検証していくことを確認したいとしています。
申し合わせたかのように緊密に連携緊密に連携なのは、日本政府内だけじゃないのか、とそこはかとなく思う今日この頃。
北朝鮮 "緊密に連携"でぐるると、63900件あった。道理で聞き飽きた台詞だと思った。
今後の緊密に連携は「米朝国交正常化」⇒緊密に連携⇒「日朝国交正常化」だろう。
その結果、小泉純一郎拉致問題解決なくして国交正常化なし」⇒福田康夫「国交正常化なくして拉致問題解決なし」と見事な歴史的変換となる。
この流れに逆らうと困ったことになる。昨年の安倍晋三首相の失脚プロセス&福田康夫あっという間に首相就任なんてことになる。少しフローチャート式にまとめると、
円安も山崎訪朝もイラン戦争先取り?
全てはこの昨年1月のベルリンの夜から何かが始まった。

しょうがない久間防衛相辞任
この人、昨年2月あたりからアメリカに対してごねていた。

相互確証スキャンダル
その後の一連の安倍内閣スキャンダルの連鎖。

政界再編含みの総辞職発言
オーストラリアでブッシュ米大統領と会談後、北朝鮮テロ支援国家指定解除方針に抵抗。

安倍辞任も福田一斉擁立も米政府の意向?
この時点で、今の事態は見えていた。福田首相の前向き発言も。
他にも並行して消え続ける拉致系ジャーナリストというのもあった。
今、安倍ちゃんは、山崎氏に舌鋒を向けているが、いまや流れを変える力もない。安倍下ろしに加担した日本国民にも今回の事態に責任がある。
同じことが、お隣の韓国でも起きている。圧倒的人気で就任したばかりの李明博大統領が、米国産牛肉輸入再開問題で、一気に支持率が下がり窮地に立たされているけれど、これも北朝鮮と米国の和解と無関係ではないと思っている。あの急反転ぶりはあまりに異常で、韓国版安倍首相になる可能性があると思う。米国には歓迎すべきことなのに、なぜかそのことで窮地に立たされたのは、北朝鮮による情報工作並びに米国の譲歩があったとしか思えない。まるで北朝鮮テロ支援国家指定解除の障害物は全て取り除く、という、本物の米朝緊密に連携があったかの如しだ。
こういう政治用語は以前にも書いた覚えがあり、アメリカ側も「忘れない」と今回も北朝鮮がらみで言っていた。
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