生態系サービス

生態系サービス@ウィキペディア 生物・生態系に由来し、人類の利益になる機能(サービス)のこと。「エコロジカルサービス」や「生態系の公益的機能」とも呼ぶ。その経済的価値は、算出法により数字が異なるが、アメリカドルで年平均33兆ドル(振れ幅は16-54兆ドル)と見積もる報告もある。
でお勉強。
(供給)食品や水といったものの生産・提供
(調整)気候などの制御・調節
(文化)レクリエーションなど精神的・文化的利益
(基盤)栄養循環や光合成による酸素の供給
保全)多様性を維持し、不慮の出来事から環境を保全すること

これ、言ってしまえば、人間が人間本位に勝手に判断したサービス。
上のうち、食品や水精神的・文化的利益は既にリアル経済の中に取り組まれているとみなしてもいい。世界自然遺産登録になぜ必死なのかも分かる。
栄養循環や光合成による酸素の供給多様性を維持し、不慮の出来事から環境を保全というのもサービスと呼べるかどうか。きわめて恣意的に解釈されている。実際、インチキ京都議定書では多様性のある天然林より管理の行き届いた森林を優遇しているみたいだし。
酸素の値段は標高の低いところでは無料だが、海中とかエベレストでは有料。使わない人もいるけれど。←需要供給の問題。
それなら石油とか鉄鉱石とか化石燃料や鉱物資源が偏在することも、その利用の効率化に貢献しているという点で自然のサービスだ。満遍なく存在していたら、利用が難しい。化石燃料消費に炭素税かけるだけでなく、鉱物利用税も必要になってくる。
最後に残った気候などの制御・調節。もろに地球温暖化問題に関係してくる。今のところ、森林と海洋で化石燃料排出分の約半分引き取っている。しかし、だんだんサービスも悪くなっている。そりゃそうだろう、排出量取引も炭素税も自然を事実上スルーしているから。「やってられない」ということになる。自然は炭素本位制を主張しているはずだが、環境保護論者の中でさえ、ほとんど理解が得られていないのが現状だ。
Natural capital Natural capital is the extension of the economic notion of capital (manufactured means of production) to environmental goods and services. A functional definition of capital in general is: "a stock that yields a flow of valuable goods or services into the future". Natural capital is thus the stock of natural ecosystems that yields a flow of valuable ecosystem goods or services into the future. For example, a stock of trees or fish provides a flow of new trees or fish, a flow which can be sustainable indefinetely. Natural capital may also provide services like recycling wastes or water catchment and erosion control. Since the flow of services from ecosystems requires that they function as whole systems, the structure and diversity of the system are important components of natural capital.
という定義も中途半端だ。どうやって価値をリアル経済と交換するかということが考えられていない。炭素為替というシステムがない以上、うまく機能しないだろう。
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