5万円パソコンと消費者物価指数についてぶつくさ

5万円パソコンのニュースのついでに見たサイト。
総務省・統計局:消費者物価指数に関するQ&A Q「ヘドニック法を使用している品目の価格は、性能が2倍になれば、価格は半額になったとみなす」という価格評価がされていると聞きましたが、実際はどうなのですか
ホント、実際はどうなんだろう。
A ヘドニック法では、多数の販売データ(POS情報)を利用して、統計的に製品の価格と特性(性能)の関係を計算しています。性能の各要素が価格にどれだけ影響しているかを計算すると、性能が2倍になったからといって、価格は2分の1になるとはみなせません。
 「消費者物価指数年報 平成19年」に掲載してあります、平成19年11月の計算結果では「HDD記憶容量が10GB増えたとき、パソコン本体価格は2.9%上昇する」という関係が推計できます。これにより、「HDD記憶容量が10GB増えた新製品が出た場合は、実際のパソコン本体価格を2.9%割り引いて価格を比較する」ことになります(イメージは下図のとおり)。例えば、HDD記憶容量が80GBから160GB、メモリ容量が512MBから1GB、CPUがデュアルコアに高性能化したとすると、性能向上分を36.0%割り引いて比較することになります。

つまり、こういうパソコンが出て以前の性能のパソコンと同価格で販売されると、それだけで36%値下げされたとみなすか。
しかし、パソコン本体は何もHDD記憶容量、メモリ容量、CPUの性能だけで決まるわけでもないと思う。これをパソコンにおけるビッグ3と呼ぼう。
しかし、物質的には全体で見れば旧製品と同じ部分が大半ではないだろうか。つまり、キーボードの部分とか、カバーとか、ネジとか、電線とか、そんなものだ。これらのコストがパソコン全体のどれくらいの割合を占めるのやら。ほとんど無視していいくらいのものなのだろうか。
けれど、資源高でほとんど無視されていたその他大勢組の価値、かなり上がっていると思う。そうすると、ビッグ3が占めるパソコンの価値って微妙に相対的に逓減していないか。そうするとビッグ3が占める価値のウェイトも下がり、下がるということは、性能が向上したからと言って、そんなに割り引いていいのやらどうか。
また、ヘドニックってhedonicだから快楽説による価値ということになるけれど、そもそも容量が10倍になっても快楽が10倍になるわけじゃない。これは確実で、これはアインシュタインの相対性理論で証明されている。これは反映されているのかどうか。
あんな、こんなで、昨今の消費者物価指数、どんどん実感から乖離している感じがする。
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