北極海の氷2008

augustarcticice7月の発受電電力量、猛暑で最高に(日経) 電気事業連合会が15日発表した電力10社合計の7月の発受電電力量(速報)は、前年同月比9.5%増の941億2000万キロワット時となり、7月としては過去最高となった。単月としても2007年8月に次ぐ記録という。全国10地点の平均気温が27.1度と、昨年を2.4度上回る猛暑となったため、冷房用の需要が増加した。
けれど、世界的に見ると、今年の7月は昨年7月と同じくらいだそうな。しかも、北極海はむしろ昨年よりは涼しいようだ。なのに北極海の海氷は昨年に追い付きそうな勢いで融けている。
20072008左が2007年7月の気温のアノマリー分布。右は2008年7月のそれ。日本を見ると、昨年同月より高く、特に西日本が顕著だ。北極海は明らかに昨年よりましだ。なのに、海氷面積の減少はそれほど変わらない。
確か今年1月は一時的に平均気温が前年同月比で異常に低かったが、北極海に限るとそうでもなかった。むしろ、大部分で異常に高かったようだ
そもそも、昨年あんなに氷が融ければ、北極海の塩分濃度が低くなり、塩分濃度が低くなれば結氷温度も高くなり海氷が成長しやすい環境になるはずだが、そんなことおかまいなしに気温が高かったので、元本が減ったままで海氷の回復が追い付かないのだろうか。
後一ヶ月で記録更新なるかどうか分かるのだろうけれど、いずれにしても2年連続で海氷面積減少率史上1位、2位が並ぶ可能性が大だ。そうなるとアノマリー(異常値)と言ってられなくなる。
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