温暖化懐疑派の山形浩生氏が自己矛盾に気付かず小躍りする研究

ナショナルジオグラフィック ニュース:地球温暖化が氷河期の到来を阻止?
National Geographic News:New Ice Age Predicted -- But Averted by Global Warming? "Climate skeptics could look at this and say, CO2 is good for us," said study leader Thomas Crowley of the University of Edinburgh in Scotland. 気候変動に懐疑的な人々(通称温暖化懐疑論者)はCO2排出はは我々にご利益をもたらすと思うかも知れない、とトーマス・クローリー氏は語る。
この研究そのものよりも、温暖化懐疑論者の反応の方が面白い可能性がある。
例えば、あの山形浩生さん。もうほとんど万歳三唱、赤飯炊いて持って来い状態だ。
それにしても、もしこれがホントだとしたら、無意識に氷河期食い止めていた人類すげー。はっ!! こ、これが集合知創発現象ってやつですか??
、て、私もつられて大はしゃぎしてしまいそうなはしゃぎぷりだ。ま、この方、いつもそうなのだと言えばそうなのだけれど。
けれどねえ、つい7月の洞爺湖サミット前までの懐疑派な人たちの言い分って、温暖化の主因は太陽活動の変動というのがトレンドだった。そうじゃないとは言わせない。人為温暖化ガスなんて柔道家改めプロ格闘家の石井慧選手じゃないけれど、精々「屁のツッパリ」程度でしかないということだった筈だ。
そのでんでいくと懐疑派の面々は、「たかが人間のCO2排出で氷河期なんて食い止められるワケないだろう、屁のツッパリにもならんよ、アハハ」と一笑に付してくれなければおかしいのだけれど、なんでまた、人類すげー。はっ!! こ、これが集合知創発現象ってやつですか??てなことになってしまうんだろうか。
地球温暖化は止まらない内容紹介 本書は、地球の気候には1500年の周期があって、現在の温暖化はその周期によるもの(=人間の活動が温暖化の主因ではない)だ、ということを主張する本だ。
ええと、これ訳されたのは山形浩生(翻訳)さんでしたよね。訳者に文句言っても始まらないけれど、ここではしゃいじゃまずいんじゃないかと思う。自ら訳したものを否定することにならんのかな。人間の活動が温暖化の主因ではないのなら、来るべき大氷河期を食い止めるのは無理だと思うぞとどうして否定してくれないんだろう。
更にこの研究、これまた温暖化懐疑派に評判の悪かったコンピュータモデルの予測。100年後の予測なんてコンピュータモデルで無理無理というのも洞爺湖サミットまでの懐疑派のコンセンサスだった。ますます一笑に付してもらわなければいかんと思うのだけれど。
さて、研究者のトーマス・クローリー氏の付言。
But the idea that global warming may be staving off an ice age is "not cause for relaxing, because we're actually moving into a highly unusual climate state," Crowley added.人為的温暖化が氷河期の到来を食い止めるという発想は二酸化炭素排出抑制を緩和していいという名分にはならない。実は我々は恐ろしく異常な気候状態に入ろうとしている。
分かりやすく言えば、昨今の金融危機みたいなもんで、原油が1バレル=140ドルになったかと思えば半年も経たずに50ドル台に下落するは、トリプルAの債権化商品が紙くずになるとか、実は地球そのものもCO2の過剰流動性が原因で同じようにどうなってもおかしくない気候危機に瀕しているということ。
大体、生命誕生以来、大気中の二酸化炭素化石燃料の形で徐々に地中に埋められてきていて、太陽活動の活発化(現在の太陽の地球に注ぐエネルギーは地球誕生当初に比べて40%ほど上昇している)に対抗した、これこそ人類生命の集合知創発現象ってやつですよ。太陽エネルギーの増加と生命の二酸化炭素保蔵は追いかけごっこ状態で、そのプロセスで氷河期も繰り返し起きていて、このまま放置すればいずれまた未来には氷河期が来るだろうということは常識の範囲内なんだけどねえ。研究自体も、だから何らサプライズもないんですな、これが。
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