年金テロを巡る元警視評論家の変なコメント
元厚生省事務次官連続テロ事件で、昼のテレビ朝日ののニュースショーを見ていると、元警視という評論家が変なコメントばかりしていた。吉原健二さんの妻靖子さんが救急車で病院に運ばれる際「主人が狙われているかもしれない。危ない」(毎日)と話したということに対し、司会者が「(山口剛彦さん夫婦殺人事件からの)連想ではないか」と至極常識的な質問しているのに、「犯人が何かそのようなことを仄めかさないとそんな言葉は出てこない」と否定していた。
その後、犯人は靖子さんを刺した後、宅内に吉原健二さんが在宅しているか様子を伺っていたらしいというのが明らかになったが、普通に考えて、靖子さんはよほどの事情がない限り山口剛彦さん夫婦殺人事件を知っていたと考えるのが常識的なのだけれど、なぜかこの評論家は否定的見解に終始していた。
この評論家さん、昨日も、まだ吉原健二さん宅襲撃事件が起きる前の夕方のテレビで山口剛彦さん夫婦殺人事件について「物盗りか怨恨だろう」と言いつつ、物盗り説に傾かせるようなコメントしていた。物色の痕跡などなかったにもかかわらずだ。
今日になって、連続テロが濃厚になってさすがに物盗り説は引っ込めたが、テロよりも私的怨恨説にこだわり、なるべく連続テロにさせたくない様子だった。
良く解釈すれば、この際だからこそなるべく先入見を持たずに幅広い視野をもって見ようということかもしれないけれど、何かそれ以上の意図を感じてしまう。騒ぎをなるべく抑えようという意図が透けて見えるのだ。
警察出身の評論家というのは今ではいっぱいテレビに出ているが、何か世論誘導のためにある意味天下り的に評論家を命じられて退官している風情がする。それをまたテレビは元警察幹部ということだけで重宝するのだから、メディアと官の癒着は想像以上に大きいのかもしれない。
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