1408号室

1408公式サイトスティーヴン・キング原作、ミカエル・ハフストローム監督、ジョン・キューザックサミュエル・L・ジャクソン、メアリー・マコーマック、トニー・シャルーブ。ニューヨークのドルフィンホテル(Dolphin Hotel)は1910年代創業だが、1408号室の宿泊者は2度と出てこられず、変死または自然死するという。その部屋に心霊スポット作家(ジョン・キューザック)が挑戦するのだけれど。
「ドルフィンホテル」って村上春樹ファンならおなじみの「いるかホテル」を連想するはずだ。しかも村上春樹スティーヴン・キングのファンで若い頃からペーパーバックを読みまくっていたらしい。ということは、あの「いるかホテル」はキングからの借用、と思いたくなるけれど、「1408号室」の原作は1999年。「いるかホテル」が登場するのは「羊をめぐる冒険」(1982年)、「ダンス・ダンス・ダンス」(1988年)だから、キングが春樹をぱくったことになる。
アメリカでもSteven King steals a Murakami place name...なんて議論されていたが、原作はDolphin Hotelじゃないとか、プロデューサーが使ったとか、キングが春樹に許可をもらったとか書いてある。
けれど、元祖ドルフィンホテルはイギリスのサザンプトンにあるThe Dolphin Hotelのようだ。15世紀からの由緒あるホテルで、英和辞典にも載っていた。日本にも。「いるかホテル」は実在する。、
実は最初にヒントがあって、作家がサーフィンやっている時に、小型飛行機に気を取られて大波に呑まれて海中に沈んでしまう。気が付いたら浜辺で昏睡状態だが、そこまでがブラックアウトしている。ホテル名をドルフィンとしたかったのも、なるほどと思わせてしまう。
そう言えば、終盤でも「カフカのようなホテル」なんて台詞もあって、これは「海辺のカフカ」へのオマージュかなと思ってしまう。「海辺のカフカ」は2002年の作だけれど、映画の雰囲気はよく似ている。
この映画、ルームナンバーだけでなく、酒の製造年とか、時計のデジタル表示とか、やたら数字が出て来るけれど、何をどうしたら「1408」になってしまうのか、あれこれ考えても分からない。作家が言っているように足せば13になるなんて単純なものとは思えないのだけれど。
また作家がサイン会で褒められた “ The Long Road Home”はキングがライフワークとしている「ダーク・タワー」のコミック版らしい。
それにしても明日への希望がいっぱいのカーペンターズの「We've Only Just Begun(愛のプレリュード)」でびっくりさせられるのにびっくりする。それがリセットして振出からやり直せとばかり繰り返し流されるので却って恐怖が募る。あの幸せだった頃に戻りたい、という作家の痛切な思いもあるのだろうけど。カレン・カーペンターは32歳で死んでいるけれど、1×4×8=32、ってまさか。
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