渡る世界は振り込め詐欺ばかり

米自動車救済、民主が法案提示 長期再建計画を要求、政府監視 (日経) 民主党指導部は8日、米自動車大手の救済法案をまとめ、政府に提示した。最大150億ドル(1兆4000億円)のつなぎ融資を実施する一方、3月末までに長期的な再建計画を新たに策定するよう求めたほか、大統領が経営監視人を指名する。ペロシ下院議長(民主)は8日午後会見し「自動車産業は米経済に重要。法案成立により(破綻を回避し)自動車メーカーの経営も再点検できる」と語った。
6カ国協議、核検証で文書案調整 米次官補、合意目指す(同) 核計画の検証方法を文書に定める作業で、議長国の中国は草案を提示、関係国はそれを基に調整に入った。米首席代表のヒル国務次官補は同日朝、記者団に「(作業を)達成するつもりだ」と言明し、中国が閉幕を予定する10日をにらみ、合意を目指す考えを示した。
全く別々の記事なのに、なぜか同じ絵図が見える、振り込め詐欺
思うにアメリカ政府は人が良すぎるのじゃないか。イラク戦争だって、どう考えてもアメリカ国民の利益にならないはずなのに一部の勢力の謀略で膨大なコストを国民に強いてしまった。
今回のビッグスリー救済問題だって、雇用者を路頭に迷わせていいのか、と従業員を人質にして社長どもがワシントンに乗り込んで恫喝したとしか思えない。エコカーで乗り付けて、帰りは普段の豪華車でなんてのはきわめて詐欺師風だった。
人のいい民主党はまたここで騙されてカネ分捕られる。自動車産業などはっきり言って斜陽産業。エコカー開発のためなんて大義名分も、どうも善人は「エコ」と「失業」に弱いということを利用して平常心を狂わす作戦に見える。自動車売れなくなれば、二酸化炭素排出が激減して世界的には慶賀なことなのだが、どうしても目の前のことで頭が一杯になるのは振り込め詐欺被害者と同じだ。善良な人ほど引っかかるのが振り込め詐欺だ。
実は金融危機すら、振り込め詐欺的な性質があって、今では逆バブル状態で実体経済以上に「世界は大変だ」モードになっている。意味不明な「100年に1度の金融危機」なんて言葉に乗せられて、気が付けば世界史上最大の壮大なカネのバラマキになっている可能性が高い。頼りない経済学者らはバブっている時には絶対に「金融危機」なんて言わない。本当はバブった時こそ金融危機であるはずなのにだ。
もう一つの6カ国協議は、もっとはるかに分かり易い振り込め詐欺。唯一援助しなかった日本は無視されるそうだが、詐欺師に無視されるのは慶賀の至りだ。援助すると、拉致被害者が帰って来るなんて考えているとしたら、振り込め詐欺被害者と同じ状態になり、ますますたかられるだけだ。
相手が無視すると言ってくれたのだから、これ幸いとそれを口実にさっさと6カ国協議から脱退するべきだった。実は相手にするから拉致被害者はいつまで経っても帰って来られないのだから、拉致被害者救済の早道は脱退して後はシカトして相手が困り果てるまで待つしかないのだ。
お人よしを絵に描いたようなヒル国務次官補もついでに無視すればいい。この人が担当でいる限りろくなことはない。大体、ブッシュ政権は政権移行前に「成果」を上げたいから急いでいるそうだが、こんな「成果」誰も評価しないのは分かり切っていて、中国との絡みで形だけのものだと分かってやっているのだろう。お互い詐欺師同士だからまだましだが、これがバラック・オバマ大次期統領、ヒラリー・クリントン次期国務長官に引き継がれたら、悲惨なことになりかねない。この前北朝鮮に騙されてKEDOなんてやったのは夫のクリントン時代だった。今はオバマ次期政権は期待先行でポジティブな反応ばかり目立つが、実際問題としてこの問題に関してはあの人が死んでくれるかどうかという金頼みなんだから心もとない。
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