百年に一度の嘘の世界

世界の株価、1年間で半減 アイスランドは99%下落(朝日) 日本はマイナス34.50%で下落率はモロッコに次いで2番目に小さい。金融危機震源地の米国は39.60%の落ち込みで、いずれも07年から株価が低迷していた分、新興国と比べると下落率が小さく見える結果となった。
やれやれ日本株でよかった。
ヨカッタと言っても、あくまで相対的。My証券口座残高は昨年末比マイナス18.5%(確定)。絶対ベースでトンデモない損失だけれど、日本はマイナス34.50%なんて聞くと、ちょっとは勝ったと錯覚させられる気分にはなる。しかも、この数字、多分日経平均ベースで、東証1部時価総額ベースだとマイナス42.1%になり、勝った気分になる。何よりドルベースだとプラスになるんだから大勝利なんて更に錯覚してしまうから怖い。何せ100年に1度の金融危機なんだからと思えば、歴史的大勝利ともはや妄想的ユーフォリアに。
でも現実はやっぱり敗戦。いくら理屈こねても歴史的敗戦に変わりない。
全ては日本株新興国株ファンドも持っていたけれど、去年秋に全て売り払った。今その国の株価指数ほぼ半分。通貨レートも3割落ちている。大正解。
ということで今年はドメ1本槍。といっても内需株というわけじゃない。内需株は下げ率大きいというより、メリハリがなくてむしろ暗いというか、外国人投資家の評価の仕方が読みにくいので下手に手を出すと大損するから却って怖い。
リーマンショック以降、ハイテク輸出関連に結構取り組んだ。下がっては買い、上がっては売る。かなり忙しかったけれど、結構分かりやすく、損失補てんできた。特にFOMC前は下げ、FOMC後は上げ、とお約束事のように変動してくれる。これを自分ではFOMCビフォーアフタートレードと呼んでいた。これじゃ株の売買か為替の売買かよく分からなくなってくる。けれど、こういうお約束事も金利が行き着くところまで行き着いた今、もうないだろう。これからは羅針盤なしの航海となり、ますます分かりにくくなる。
元々株価なんて幻のようなものだけれど、今年の株価とか為替とか原油価格とか幻の領域を超えて完全に「ワールド・オブ・ライズBody of lies」の世界になっている。原油1バレル=140ドルも嘘なら、1バレル=35ドルも絶対嘘だ。言い換えれば今は100年に1度の嘘の世界だ。嘘×嘘×嘘の世界だと承知で取り組まないと死んでしまいそう。
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