「温暖化討論」は日本で成り立たない?

温暖化いろいろ:ニュース短信その17で知ったエネルギー・資源学会の「新春e-mail討論 地球温地球温暖化:その科学的真実を問う」を読んだけれど、全く意見言っていない人が約1名、言いっ放しで、相手の質問にろくに答えてない人が約1名おられたので、果たして「討論」と言えたのかどうか。
討論メンバーはここ。論者の立場はここ
言いっ放しの「約1名」とは、参加メンバーの中で最も人為温暖化懐疑度が2番目に強い赤祖父俊一氏。イの一番に「温暖化が止まった」と宣言されて「討論」をリードするのかと思いきや、二の矢すら放たれず、それっきりorz
江守正多氏は「赤祖父様」と名指しでメール送っているのに答えずじまい。最初に言いたいことだけ言って、さっさとトンヅラしたと思われても仕方ない。こういうのを食い逃げというのか、言い逃げというのか、よく分からない。
相手がいなくなったのか、江守氏は代わりに? 人為温暖化懐疑度が1番強い丸山茂徳氏に太陽活動について質問しているが、おかしなことに丸山氏は討論で一度も発言していない。一応、「編集締切に間に合わず」、ということになっているが、実際にはこの討論、昨年10月から始まっているので答えられる時間的余裕は十分にあったはずだ。結局、事実上討論に参加したのは5人のうち3人だった。
ということで、読まされた方というか観客は肩透かしされただけで終わった。
この討論、まだ続くそうだが、ボクシングに喩えれば第一ラウンドは最初にジャブ打った人がそのまんまリングから退場し、反撃しようとしたら、相手がいないので、まだリングに上がっていないか、上がる気がないのか分からない人に反撃しているというまことに変な展開だった。場外乱闘、タッグ戦のあるプロレスに喩えた方が適切だったかもしれない。この雰囲気だと多分、第2ラウンドをやっても、試合放棄ということになるかもしれない。日本では、どうも討論しても真正面からガチということになりにくいのはどういうわけだろう。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 経済ブログへ