そろそろ日銀は政策金利を0.25%に引き上げる時期

日銀、6日から決定会合 資金供給拡充へ担保拡大を議論(日経)

3月の企業短期経済観測調査(短観)での企業の景況感や資金繰りの悪化を踏まえ、景気や新年度入り後の金融市場の現状を点検する。資金供給手段の拡充策の一環として、金融機関に資金を貸し出す際に受け入れる担保の対象拡大も議論する見通しだ。
資金供給手段の拡充策の一環として、金融機関に資金を貸し出す際に受け入れる担保の対象拡大も議論する見通しだ。

この調子だから間違っても金利引き上げは有り得ないのだろうが、そろそろ政策金利を0.25%に引き上げる時期を迎えた。為替絵相場は1ドル=100円台、1ユーロ=135円ぐらいまでに下落し、NY原油先物が1バレル=55ドル前後に上昇、新興国など株式市場が大幅に上昇している。日経平均も9000円を回復する勢いだ。もうこれ以上、カネをジャブジャブ垂れ流す必要はないだろう。金融政策の変更の分岐点に差し掛かっている。
今回の金融危機は日銀の超低金利政策の金利上げ渋りが根本原因だった。短期金利は欧米が利下げしたため差はほとんどなくなったが、長期金利差は米国と1%以上開きがある。0.1%という異常値は可能な限り早く卒業すべきだろう。日銀は2007年2月21日に0.25%から0.5%に引き上げして以来金利を引き上げていない。
2003年も4月以降、大幅に日経平均が反騰、7000円台から秋には12000円台まで回復したのに、日銀は量的緩和策を継続し続け、現実に量的緩和を解除したのは2006年2月だ。2年半もの間、世界経済を見通すことを放棄していたことになる。もたもたしていると、また同じ道を辿り、次はこれまで以上の危機を内包することになる。
けれども、今度もたった0.25%引き上げでも、あれこれ理屈つけて「トンデモない」ということになるのだろう。歴史は繰り返される悪寒がする。
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